※ネタバレをしないように書いています。
※これまでのネタバレを含みます。
えっ、またですか!?
情報
作者:吉岡剛
イラスト:菊池政治
ざっくりあらすじ
各国とゲートを繋げるために、各地を旅することとなったアルティメット・マジシャンズ。向かった先で再び魔人達が攻め込んできて……。
感想などなど
相も変わらず一切の困難もなく進んでいく物語の開幕である。
基本的なストーリーは、国を救ったシン達一行ことアルティメット・マジシャンズがゲートで瞬時に移動して助けることができるようにするため、各国を旅して回るということになっている。
第四巻で移動することになる国は、ダーム王国とカーナン王国とクルト王国の三つ。
ダーム王国は創神教の総本山で、カーナン王国は羊毛が有名で、クルト王国は英雄様達が大好きな国というような特色が存在する。もっとこう、気候や経済や法律で特色が説明できればいいのだが、そういった描写はなかったので仕方がない。
その各地で様々な困難にぶち当たることになる。といっても困難自体が大したことないし、苦労することはないので安心していただきたい。
例えば、シンが賢者の孫であるが故、大勢の人に囲まれて動けなくなったり(そこから逃れるために光学迷彩を利用)、大量発生した羊の魔物が出現したり(といってもアルティメット・マジシャンズの敵ではない)、美しい女性達が厄介な男達にナンパされたり(むしろナンパした男達が可哀想になる)、
これに魔人による攻撃というものが加わる訳だが、シュトロノームが敵という訳でもないため、苦戦のくの字も存在しない。魔人といっても、頭が悪く、魔術の心得というものも、戦術というものだって扱えないのだから、はっきりいってアルティメット・マジシャンズの敵ではないのだ。
……ふむ、アルティメット・マジシャンズと何度も書いていると恥ずかしくなってくる。まぁ、本作ではさらに恥ずかしい二つ名的な何かが増えていくことになる訳だが、ブログ主は今後も記事を書き続けることができるのだろうか。
またまた色々なものを開発――という名の現世からの持ち込みを行っていく。
例えばバレーボール。ボールをネット越しに打ち合う競技である。遊びを発明して流行らせるというのはかなり難しいことであると思うが、シンの手にかかればどうということはない。また、アルティメット・マジシャンズの面々がバレーボールをすると、魔法による爆撃や火炎や氷結による色々なエフェクトが現れる。
例えば浮き輪。この世界には河で溺れた人を救出する救援道具というものが存在しないのだろう。水を弾くことができる水着があるというのに、この世界の技術とは一体どうなっているのだろうか。
色々と不思議に思うことはあるが、魔法があるとこの世界がどのように発展し変化していくのか、誰にも予測できない。というより深く考えてしまう人はこの作品を読むことに向いていないのだろう。