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【漫画】ぼっち・ざ・ろっく! VOLUME.3 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

ぼっちのロック!

情報

作者:はまじあき

試し読み:ぼっち・ざ・ろっく! 3巻

ざっくりあらすじ

未確認ライオットのフェスにエントリーすることに決めた「結束バンド」。そのためにはMVを撮ったり、これまで以上に練習をしたりと、すべきことは盛りだくさん。「結束バンド」の運命は如何に!?

感想などなど

アクの強さと服装の痛さが売りのフリーライラ-「ぽいずん♡やみ」によって、YouTubeでは超有名なギターヒーローだと一瞬で看破された後藤ひとり。個人的に彼女がひとりのことをギターヒーローだと気付くシーンが好きだったりする。

「結束バンド」という下北のつまらないバンドを見に来たら、憧れ続けたギターヒーローがいたのだから、彼女としては驚きだっただろう。しかも注目すべきは、大勢の人に見られることになるライブ会場では、彼女の実力は十全に発揮されていないにもかかわらず、ギターヒーローだと分かった彼女の凄さ……自称14歳を演じ続ける彼女の痛さに目を瞑れば、そこそこ優秀な耳をお持ちなのかもしれない。

さて、そんな「ぽいずん♡やみ」曰く、業界の人にかけあえばすぐにでもデビューできるかもしれないという話が飛び出す。ただし「結束バンド」としてではなく、「ギターヒーロー」個人だけ。

つまりは「結束バンド」は否定された。あくまでガチではないと。

そんな彼女の悪意なき言葉に、静かな怒りを覚えたメンバーは「未確認ライオット」のフェスにエントリーすることを決意。そのために奮闘する話が第三巻では描かれていく。

 

新進気鋭の若手ロックバンド達が、メジャーデビューを目指す上での登竜門として、「未確認ライオット」のフェスはあるらしい。そこに出るには、名前を書くだけでは駄目で、それなりの実績というものが必要になるらしい。

「結束バンド」はその辺りの実績が芳しくない。オリジナル曲は3曲だけ。漫画という媒体のため分かりにくいが、バンドとしての技術もあまり良いとは言い難い。先ほども書いたとおり、後藤ひとりは人前だと実力が半減どころか一割しか出せない悲しい体質である。ここ辺りも何とか改善しないといけない。

そんなフェスにエントリーするためには、同世代で活躍するバンドを調査し(まとめサイトがソース)、対策を練ることに。

例えば。

新宿FOLTで活動中のメタルバンド「SIDEROS」

ギターボーカルの大槻ヨヨコをリーダーに据え、メンバーを首にしまくりながら今の形に落ち着いたらしい。バンドって人の入れ替わりが激しいとは聞くが、3年前の原型が残らない程に変わることは、流石に珍しいのではないか。

とりあえず「結束バンド」は「SIDEROS」を目標に活動することに。そのために足りないのは曲数と技術。新曲も随時作るため、後藤ひとりは作詞、山田は作曲に取りかかる。技術を身につけるために、ライブもこなしながら。

これまではライターに指摘された通り、ガチではなかったのかもしれない。ここから先の彼女達はガチで売れるために、フェスで演奏するために努力する姿勢が見て取れる。

Twitterで宣伝したり。主に喜多さんの自撮りに対する反応しかないけれど。

動画を投稿したり。500再生くらいしかないけれど。

……頑張れ「結束バンド」

いつの間にか「結束バンド」のファンになっていた「SIDEROS」のリーダー・大槻ヨヨコの力も借りて、目指せフェス!

 

第三巻になっても変わらずコミュ症のぼっちである後藤ひとり。彼女と同じく、ブログ主もぼっちである。比較的という自分を守る修飾語は付けられないくらいにはぼっちを自覚している。そんなブログ主もダメージを受けるエピソードが幾つかあった。

例えば「一人カラオケ」……あれ、皆さんはいかないんですか? 良いストレス発散ですよ。

他にも「三人以上の食事で会話が続かない」……あぁ、知らない人とかだときついですね。会議とか仕事って割り切ればいけるんですけども。ただ飯だけ食い続けますよね。分かります。

……と勝手にダメージを受けたところで感想はここで打ち切り。新キャラである「SIDEROS」のリーダー大槻ヨヨコによるコミュ症エピにも注目していきたい第四巻へと続く……。

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