まず最初に
闇の魔力により眠ってしまったカタリナ。彼女は夢の中で前世の世界を生き、カタリナの周囲では彼女を慕う人達が涙を流していた。破滅フラグによる影響は多大で、このままカタリナの死でED?
これまでの振り返り的内容と、前世でのあっちゃんとのフラグを回収しつつ物語は終わりへと向かって行く……そんな第十一話の感想・解説を見ていきましょう。
用語・人物解説
カタリナ・クラエス(=ゲームの姿)
- シリウスの闇の魔力により眠らされてしまったカタリナ。
- このまま眠り続けると食事を取ることも、水分を取ることもままならないまま衰弱して死ぬことになる。
- 原因は医療的観点からは不明。闇の魔力によるものだと判断し、国にいる光の魔力保持者に協力を要請したが、闇の魔力が強力すぎたため解除は不可能と判断された。
カタリナ・クラエス(=前世の姿)
- 木登りが得意で、乙女ゲームをこよなく愛するオタクな女子高生。
- 幼少期は兄達と共に野山を駆けまわり、中学にてあっちゃんと出会い仲良くなってオタクになる。高校には必死で勉強してやっとのことで合格。あっちゃんと同じ高校に通いオタクライフを満喫している。
- 死因は事故死。木登りの上手さから野猿と称えられるほどの身体能力の持ち主だが、乙女ゲームを徹夜でプレイしたことによる睡魔には負けたらしい。
あっちゃん
- 前世のカタリナをオタク沼に引きずり込んだ友人。
- 乙女ゲームを薦めたのも彼女であり、時折攻略情報など教えてくれた。
- 前世では『FORTUNE LOVER』の続編として『FORTUNE LOVERⅡ』が発売される。あっちゃんは当然そのゲームをプレイし攻略。つまり二期では……。
注目すべきポイント
カタリナスヤスヤ(前世の姿)
アニメは『FORTUNE LOVER』というゲーム世界ではなく、カタリナの前世の世界から始まっていく。困惑した方も、多いのではないだろうか。
前世では徹夜でゲームをしたことによる不注意で事故を起こして死亡。高校生という若さで亡くなった。しかし、どうやらこの世界では死んだという事実は存在せず、普通の高校生活を過ごしていく。
きゅうりを咥えながらの登校。あっちゃんと一緒に食事を取り、オタクトークに花を咲かせる。時折、母親のことをお母様と呼んでしまったり、メイドのアンに髪をとかして貰っていたことや、アランが俺様よりも優しいという印象が強かったりするなど、ゲーム世界での生活の記憶は少し残っているような描写が見受けられる。
また、あっちゃんの意味深な視線や表情といったものから、彼女だけは現状を理解しているというような印象を受ける。
カタリナスヤスヤ(令嬢の姿)
第十話の後の展開を少しばかり説明しておく。
まず医務室で休んでいるはずのカタリナをジオルドが迎えに行くも、すれ違いになってカタリナはもう外に出てしまっているという話を先生に聞く。そこで捜しに歩き回っていると、中庭にカタリナが倒れているのを発見。
外傷は見当たらない。呼吸はあることから、ただ眠っているだけだと分かったが、彼女はその後も目覚めることがなかった……大急ぎで原因究明のために、国一番の名医を呼び寄せ原因を探らせるも分からない。もしやと思い、光の魔力保持者を呼び寄せてカタリナを見て貰うと、闇の魔力で眠らされていたことが判明する。
解除させようとするが、あまりにも闇が強すぎるが故に解除することができず、「もっと強い方ならば解除できるかもしれない」ということになった。しかし、その可能性のあったマリアは現在行方不明。
原因は分かったが、分かったからこそ解除できないという事実がはっきりしてしまったというのが、ジオルド達の置かれている現状である。カタリナが好きだった面々は、身も心もやつれていく。
ジオルドはカタリナのためにあらゆる力を尽くしたが、彼女を救えないことに唇を噛みしめた(ついでにファーストキスをする。こう書くと酷い状況だが、水を飲ませるための最善手を打った結果、キスをすることになった)。キースやニコル、メアリ達も何も出来ない無力さに打ちひしがれた。アランはカタリナを失いそうになって初めてカタリナに対する好意というものを自覚した。
そんな中でも異質とも言えるのがソフィアである。ここで、これまでのソフィアとあっちゃんが重なり合うような演出が生きてくる。あっちゃんはソフィア越しに、カタリナのいる世界を見ていたのだ。
あなたのいる世界は……
あっちゃんの言葉に惹かれるように、ソフィアやニコルやキースやメアリがカタリナの元を訪れて声をかけ続ける最中、あっちゃんはカタリナと前世では交わすことのできなかった最後の会話をする。
あっちゃんの生死に関しては、原作において明言されていない。『FORTUNE LOVERⅡ』をプレイするあっちゃんは登場するため、少なくともⅡが発売されるまでの間は元気にしているということだけははっきりしている。
そして、あっちゃんはマリアが物置の隠し部屋に隠されていること、生徒会長は本当の名前があること、など超重要な情報が開示される。さすがはゲームをやりこんでいるだけのことはある。知識量はそうとうなものだ。
あっちゃんの最後の台詞「今度は、ソフィアとしてずっと傍にいるから。ありがとう、私の大切な親友」は心にくるものがある。原作の描写、アニメの演出的にも、この台詞はカタリナの耳には届いていない。
マリア救出
カタリナの情報通り、マリアは物置の地下に閉じ込められていた。ここで重要なのはマリアに目立った外傷はないということである。
闇の魔力保持者にとって、光の魔力保持者は厄介すぎる相手だ。それは第十話にて、魔法が通用しなかったことや、正体がばれてしまったということからも分かって貰えるだろう。つまりは生かしておく意味がないのだ。
闇の魔力が通用しないとはいえ、殺せないということはないはずだ。人を殺すなどの行為で覚醒させる闇の魔力の持ち主が、マリアを殺すことを躊躇うということは、どこか矛盾を感じる。
また、あっちゃんの「救って」という台詞の意味や、本名があるという情報……単純にシリウスが悪役であるというように思えない。回想に登場するシリウスの母親らしき女性の姿や、シリウスの声とは違う声が重なり合う演出なども踏まえ、詳しくは第十二話の感想・解説にて書いていきたい。
最後に
記事の開始が遅く、とっくに第十二話が放映されて、二期まで発表されてしまいました。可能な限り早く投稿できるように努めたつもりです。二期が放映されたらまた書きたいですね。
そして今回は少しばかり情報が少なくなってしまいました。ジオルドやアラン達の回想は、これまでの内容の繰り返しにしかならないと判断して書かなかったので、これまでの過去記事を参照していただければ幸いです。
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