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【アニメ】「コップクラフト」第二話【感想・解説】

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2019夏アニメ化リスト

 

まず最初に

相棒が冒頭で死亡するという衝撃の第一話、次話ではどのような展開を見せるのか期待せずにはいられない。ということで迎えた第二話。かなりのテンポの良さで物語が進んでいくという印象を受けました。まぁ、あくまで原作既読者としての印象ですが。

大半の人は、次々と新しいキャラクターが登場し、話がテロにまで発展していくことに追いついていないのではと愚考します。ここでは、改めての情報に関する整理と、ケイ達は何をしようとしていた(している)のかをまとめていきましょう。

用語・人物解説

ケイ・マトバ

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©賀東招二・小学館/STPD
  • 第二話を見て、ケイに対する印象が変わったという人も多いのではないだろうか。猫のクロイに関するエピソードは、シンプルではあるもののケイの性格を良く表しているものだと思う。
  • 元軍人であるため、拳銃の扱いは流石と言わざるをえない。身体能力も高く、血や死体も見慣れている。
  • クロイは第六巻まで経過して未だ飼いたいという人は現れていない。
ティラナ・エクセディリカ

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©賀東招二・小学館/STPD
  • セマーニ世界、ファルバーニ王国の準騎士様。剣の腕は相当のものであり、魔法も扱える。
  • 彼女が戦闘時に身につけていた白い衣装は鎧である。マシンピストルの弾程度では、へこませることすらできない強度を持つ。
  • セマーニではPの発音が存在しないらしく、ポリスはボリスといったように発音される。
セシル・エップス

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©賀東招二・小学館/STPD
  • 市警本部すぐ近くにある検屍局に勤める検死官。
  • サンテレサ市警に勤め始めて二年ほどになる。ケイ曰く「そこらのグラビアに出しても恥ずかしくない美人」。
  • ケイの元カノ。今後、ティラナの友人かつ相談役として大活躍。
アブ・カリーム

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©賀東招二・小学館/STPD
  • パレスチナ民兵組織の一人。これまで中東でいくつかの爆破テロを起こし、イスラエル当局に追求されている身。
  • これまで三回ほど整形手術を受けており、顔も、声も、指紋も変えている。
  • デニスから爆弾を買い取ろうとしているお客様。はたして彼の目的は?
デニス・エルバジ

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©賀東招二・小学館/STPD
  • エルバジ家という有名な武門の家の出。エルバジ家は戦争の際に不名誉なふるまいをしたことにより頭首が斬首され、領地は没収。結果、難民として地球にやって来た。
  • アラン・クエイドという偽名でダミー企業を立ち上げ、精密工作機械を購入。それを使って精巧な「ラーテナを高める触媒としての金細工」を作成した。
  • イケメンだから女性を抱き放題であるらしい。やはり男は顔と金なんだなぁ……。
ゼラーダ

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©賀東招二・小学館/STPD
  • エルバジお抱えの魔術師。
  • 死人操りの術という高度な魔法を操る。
  • 老いぼれに見えるが(実際そうだが)、かなり強い爺さん。
死人操りの術

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©賀東招二・小学館/STPD
  • 人間の魂に生来から与えられた生きる意思が、ラーテナ(=魔法の力の源のようなもの)に当てられ弱まっている死人と呼ばれる状態の時に、心をねじ伏せ操ることができる魔法。
  • 死者を操るこの魔術は汚らわしいものとして扱われ、ティラナもさほど詳しくはない模様。当然、扱うことはできない。
  • 死人状態になるまでには、一度二度、妖精の粉を使っただけではなく、かなりの量を常用しなければいけない。
精神弾頭

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©賀東招二・小学館/STPD
  • 妖精のラーテナに当てられた者は死人となり、操ることが可能となる(死人操りの術の項を参照)。もう少しかみ砕くと「妖精の粉」の中毒患者になってしまうと操ることが可能となる。
  • この爆弾による光を見ると、一瞬の内に死人となってしまう。
  • 第一話にてケイの目の前で盗まれた妖精は、この爆弾を作るためにセマーニから地球に持ち出された。

注目すべきポイント

前回の続き

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©賀東招二・小学館/STPD

ここで少しばかり振り返りを。

まずケイ達は、妖精を地球に持ち込んだコロンビア人の情報をオマーニから入手。その情報を元に、コロンビア人の部屋に訪れたものの、すでに殺されていた。その男を殺した犯人にマシンピストルを乱射され、追い詰められた場面で第一話は終了となった。

卓越した身体能力や、「ラーテナを感じる」といったティラナの描写より、今回斬り殺された男が第一話で男を操られた男と同じ状態であることは何となく分かって貰えるのではないだろうか。ラーテナといった概念、魔法に関しての説明は「用語・人物解説」や後述の説明を参照して貰いたい。

ここで注目は二つ。

  • 犯人の行動の目的

マシンピストルを乱射し、ケイ達に抵抗した男の目的は何だったのだろうか(正確には、男を操っていた魔法使いと言うべきか)。

この男が魔法によって操られていたのならば、抵抗させる必要性はない。適当に自害でもさせれば問題ないはずだからだ。ゾンビと同じような状態ならば、逃走させる必要性はもっとない(第一話の男は妖精を運び出すために逃げ出す必要があった)。

さらに前提として『何故、コロンビア人は殺されなければいけなかったのだろうか?』。しかも、『ケイ達がコロンビア人の情報に辿り付いた』というピンポイントの状況で、だ。こう考えてみると一連のシーンだけでも、かなりの疑問点が浮かんでくる。一つずつ考えていこう。

コロンビア人が殺された理由に関しては、妖精を入手した犯人の情報に近づけないためだろう。実際、ケイ達は口封じされる可能性も考慮して、かなり急いで行動している。

では何故、ケイ達がコロンビア人の情報に辿り付き、突入を敢行しようとしているタイミングで殺害されたのだろうか。この点に関しては推測の域をでないが、ケイ達は「警察内部に内通者がいるのではないか?」と考えた。監視している人がいた、情報屋がバラした等考えられるが、原作では露骨に、警察内部に内通者がいることを匂わせる描写が描かれていた(警察が突入することを上司に報告する、突入の応援部隊を出すために慌てふためいていた、など)。

また、男が逃亡しケイとティラナが追いかけている間に、部屋にあったはずの情報などが盗まれていたことが原作では描かれている。つまり、

警察にコロンビア人が連れて行かれることを阻止するために、男をけしかけて殺害。

男に攻撃させ注目を集め、逃亡することでケイとティラナを部屋から遠ざけることで、部屋に誰もいない間に証拠を消し去った。

これが第一話の終盤から第二話の冒頭にかけて起きた出来事である。

  • ティラナの鎧

第一話の終盤、コロンビア人の部屋へと向かう道中でティラナが身につけていた魔法の鎧……アニメではただの白い服のように描かれているが、原作では明確に鎧と描写されているので、ここでは鎧と書かせていただこう。

今回ティラナがただ「白い鎧を着てみた」だけになっているが、原作ではかなり活躍していた。原作ではマシンピストルの弾が直撃してもへこみすらせず、ティラナの動きを一切阻害しない軽さも実現している。つまり、戦闘に特化した特別な鎧だと思って貰いたい。

アニメと原作の描写にズレがあるように感じたので、ここで書かせていただいた。

ティラナとケイの会話

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©賀東招二・小学館/STPD

ティラナが斬り殺した死体を前に会話するケイとティラナ。二人の関係性が徐々に変わっていく一つのターニングポイントとも呼べるシーンだろう。それぞれ二人の立場を改めて理解する上でも、まとめやすいポイントとなっている。

  • ケイの立場

ケイは元日本軍人としてセマーニ人と戦った過去を持つ(第五巻・第六巻などでは過去についてケイの過去に関するエピソードも存在する)。そんな彼がセマーニ人を取り締まる警察になった経緯についてなどは原作を読んで貰いたい。

ここで理解すべきは、彼がセマーニ人に対して抱く印象は決して良くないということだ。しかも先日には長年連れ添った相棒をセマーニ人によって殺されている。そんな彼の前に現れたティラナという小生意気なセマーニ人。先ほども書いたように、警察内部に内通者がいる可能性も考慮すると、ティラナを疑うような発言をしていまうことは責められない。

しかし、ケイも大人である。ティラナが内通者ではないということは、ずっと一緒にいたケイが証明している。また、捜査が上手くいかないことによる苛立ちからの八つ当たりであることを認めていた。ラノベにしては珍しい大人の主人公で好感が持てるのではないだろうか。

  • ティラナの立場

アニメではティラナの情報をあまり提示してくれていない。ここでは彼女に関する情報を少しばかりまとめておこう。といっても、「用語・人物解説」でも示しているので、詳しくはそちらを参照して貰いたい。

彼女はセマーニ人の準騎士である。仕事としては地球で言うところの警察といったところだ。といっても警察のように捜査して、法律によって裁くような地球の体勢とは大きくことなるらしく、犯罪者は容赦なく切り捨てることが多いようだ(作品内で説明された訳ではない。ブログ主の推測である)。

法律に則り、手続きを行いながら捜査を行うケイの正義と、妖精を守るために手当たり次第に動く彼女なりの正義……その対比が分かりやすく提示されている。

検屍結果

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©賀東招二・小学館/STPD

ケイの元カノであり、若き検屍官であるセシルの話と、魔法使いであるティラナの話をまとめておこう。ちなみに、コップクラフト女性キャラの中では、個人的にセシルが好きである。第四巻アニメ化してくれ。

  • セシルの話

「個人・用語人物解説」にて示した通り検屍官であるセシルに、相棒を殺害した男と、マシンピストルを撃ってきた男の検屍結果を聞きに来たケイ達一行。ここでの彼女の話をまとめておこう。

結論から言ってしまえば、二人は死んでからも動いていたようだ。つまり、ケイの相棒を殺した男は死んだ後に妖精を抱えて走り、コロンビア人を殺した男は死んだ後に殺人を犯した後、マシンピストルを乱射したということになる。

……うん、意味が分からない。

また、何か特別な薬物の反応はなかったようだ。

  • ティラナの話

ティラナ曰く、この二人の死体からはラーテナの香りがするようだ。といっても匂いがする訳ではなく、セマーニ人が利用する魔法の源であるラーテナを感じるという方が正しいだろうか。ティラナが言うには地球人には説明しにくい感覚らしいので、この程度の認識でも問題はないだろう。

つまり、二人は何かしらの魔法によって操られたということで確定した。その魔法は『妖精の粉』を呑ませる(常用させる)ことで死んだような状態にすると、魔法を使えば操ることができるようになるようだ。『妖精の粉』はセマーニに存在する妖精を砕いて粉にすることで作られる麻薬であり、セマーニの存在であるということで科学では説明できないらしい。そのため、検屍でも薬物の反応もでなかったようだ。

ホテルを追い出されるティラナ

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©賀東招二・小学館/STPD

セシルと別れた後、それぞれの寝床へと帰って行く。セマーニ人(貴族などに限る)は領事館に泊まることもできるらしいが、宮廷内の力関係で準騎士であるティラナは領事館からはハブられているらしい。指示された高級ホテルに泊まるようだ。

……と思いきや。

剣は危険物なのでホテル側で預からせて欲しいと言われたが、ティラナがそれを拒否。ホテルから追い出されてしまったらしい。

実際に可能なのか調べて見ましたが、日本だと旅館業法(旅館業法 - Wikipedia)の第五条で定められた条件(感染症患者、風気を乱そうとする者など)しか宿泊拒否はできないようです。あくまで日本の場合なので、サンテレサでは別の法律なり条約があるのでしょう。

困ってしまったティラナが最初に頼ったのは、つい先ほどまで口喧嘩していたケイ・マトバ。慣れない携帯を使って必死に連絡を取ろうとしたティラナを想像すると可愛い。

季節は冬、寒流の影響(『ミラージュゲート』の影響で海流も変化しているらしい)で低緯度にしては冬の寒さはかなり厳しい。刀を持っていると言えど、治安が最悪な地域でもある。そんな彼女を何だかんだで心配して迎えに行くケイは、きっとツンデレだろう。

迎えに行っても、何だかんだで色々言い合う二人の会話は見ていてニヤニヤできる。可愛い。

黒猫の話

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©賀東招二・小学館/STPD

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©賀東招二・小学館/STPD

ケイの家にやって来たティラナ。そこでは猫アレルギーでありながら(マスクを付けながら家に入るのは伏線)黒猫を飼っているケイの過去話が語られる。といっても、それほど長い話ではない。

およそ三ヶ月前、ケイの追いかけていた麻薬の密売人が黒猫を轢いた。その黒猫を引き取り、飼ってくれる人が見つかるまで預かっているようだ。轢かれたことにより足に障害が残ってしまったため、引き取り手は見つからないようだが。

その黒猫が轢かれたことに関して、ケイが責任を感じる必要性はないだろう。その黒猫の運が悪かったと考えてしまう自分は、決して少数派ではないはずだ。強いて誰が悪いと言うならば、麻薬の密売人だと思える。

それでもケイは責任を感じ、黒猫の新たな引き取り手が見つかるまで預かることを選んだ。命に関わる猫アレルギーでありながら、だ。そんな彼を「お人好し」だと評するティラナ。視聴者・読者の方々は、ケイに対してどんな印象を抱いたのだろうか。

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©賀東招二・小学館/STPD
ホテルを追い出されるティラナ

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©賀東招二・小学館/STPD

場面は打って変わって、犯人視点に移る。この場面での人物に関しては「用語・人物解説」を参照していただきたい。ここで押さえておきたいポイントは二つ。

  • 光を見ただけの警官が死人状態になった

ゼラーダが人を操るためには、対象者にかなり『妖精の粉』を常用させなければいけない。つまり、仕込みがかなり大変なのだ。

しかし、妖精爆弾と呼ばれている爆弾の光に当てられた警官は一瞬で死人状態となり、ゼラーダに操られている。面倒くさい処理がいらなくなり、狙った対象者を操ることが可能となったのだ。

この一連の中で思い出して欲しいのは、第一話でケイ達から奪われ、ティラナが追っているという高位の妖精を使えば、より強力な妖精爆弾(光の範囲が三キロにも及ぶ)が作成できるという話だ。ここでケイの追っている事件と、デニスとゼラーダ達の繋がりが判明する。

  • デニス達は金稼ぎが目的

デニスがテロリストに話しているように、彼らの目的は金稼ぎであるようだ。男は金なんだなぁ(顔が良ければなお良し)ということを教えてくれる。

さて、そんなデニスから噛ませ臭がしているのは自分だけだろうか。メタ的な読みだが。

リックの葬式

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©賀東招二・小学館/STPD

刑事だったが殉職したことにより警部になったケイの元相棒リックの葬式にて、新たな相棒(?)であるティラナや、上司であるジャック・ロスも参列。リックの妻からの冷たい視線は、見ていてかなり辛い。職業柄、同僚が死ぬという経験はあっただろうが……。

あまり解説すべき内容はないが、ここではジャック・ロス特有の正義が顔を出している。強い意志を感じるカットが挟まれ、犯罪が跋扈する現状と、政治的にも予算が削られているという現状。

サンテレサのセマーニ人を巻き込んだ政治的話は第三巻で描かれている。アニメ化されるようなので、是非ともそこを楽しみにして貰いたい。

警察官二人の死体発見

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©賀東招二・小学館/STPD

犯人視点で登場して殺害された警察官二人の死体が発見された。簡単に調べて見ると、撃ち込まれた銃弾の方向がおかしいなど奇妙な点が散見された。その上、ティラナによると二人とも死人状態……つまりは『妖精の粉』の常用者であったようだ。

しかし、二人は警察官。周りは薬物中毒者を取り締まる側の警察官に囲まれているというのに気付かないということがあるだろうか、いやない。

しかし、二人が死人状態になっていることは間違いない。では、どのような手段を用いたのか?

ティラナ曰く、『妖精の粉』の効果を限界まで高める触媒が存在するらしい。一ミリのズレすら許さない高精度の触媒を作らなければいけないようである。セマーニの技術ではもう作れないみたいだが……

地球の工作機械ではどうだろうか?

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©賀東招二・小学館/STPD
デニスに辿り付く

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©賀東招二・小学館/STPD

ティラナが指摘したほど精密な加工が行える工作機械は、市内だけでも数が限られており、値段も張るために記録もしっかりと残っているようだ。その記録で『風変わりな金細工』の類いを作った人物を調べれば良い。

原作では後日情報を得ていたが、アニメでは尺の関係上だろう、すぐにデニスに辿り付いている。デニスに関する情報は「用語・人物解説」を参照。

この後すぐに逮捕へと向かう……とならないのが法治国家の悪いところ(?)。今回の場合は明確にデニスが犯人であるという証拠がないため、逮捕するために必要な逮捕状を裁判所に請求することすらできない。

そんな警察における常識は、セマール人であるティラナには通用しない。トイレに行くと言って剣を置いてどこかに消えたティラナ……自分の命よりも大事だと言って、ホテルに預けることすら躊躇った彼女が、何故剣を置いて行ったのか。気になる所だが、話は次話に持ち越しである。

最後に

あまり原作のシーンを削らず、しかし違和感がないように入れ替えるなどされている脚本は丁寧だな、という印象を受けます。しかし、複雑な状況や魔法に関しては説明が些か不足している気がします。まぁ、必要最低限は描かれているので問題はないでしょう。物語事態は理解できるはずです。

更新がかなり遅れている現状ですが、頑張って更新していきたいと思える作品でした。

【前:第一話】【第一話】【次:第三話】
2019夏アニメ化リスト

↓自分が書いた一巻の感想はこちら

www.kurobook.net