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【アニメ】「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第二話【感想・解説】

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【2013春アニメ化リスト:作成中】

 

まず最初に

第二話にて主要なキャラクターは容姿だけ一通り登場いたしました(川なんとかさんとか妹とかはまだ出ていませんが)。名前など紹介されていないキャラに関しては、しっかりと登場してくれる回に説明を回すことになるだろうことは、御理解ください。

さて、第二話にて第一巻の内容の半分は超えたというところでしょうか。ほぼエピソード的に削られた部分はありません。なにを隠そう、原作の字数の大半が、八幡による時事ネタからマイナーなアニメネタに至るまでを幅広く取りそろえた心の声で構成されているため、省いても問題ないのです。

そういった小ネタを楽しみたいという方は、さっさと原作を読み進めることをおすすめします。

用語・人物解説

比企谷八幡

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 卒業アルバム、将来の夢を書く欄が自分だけなかったため書けなかった。八幡という概念自体がステルス性能を帯びているのかもしれない。 
  • 将来のために今努力していることは『過去のトラウマを忘れること』。平塚先生に『あなたは日常的にトラウマを作っているので、いたちごっこです。諦めましょう』と突っ込まれている。
  • 信条は『信条とかそういう類いは宣言するものではなく、心に秘めておくものだという信条』であるらしい。その心に秘めているという信条を聞いている訳だが、その心に秘めている信条を話さないということが彼の信条であって(以下略)。
雪ノ下雪乃

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 卒業アルバムで書いた将来の夢は『父の地盤を継いで立候補』。他の選択肢はないものだろうか。本人が良いなら、他人が突っ込むべき箇所ではないが。
  • 将来のために今努力していることは『人心掌握術』。しかし彼女の場合、相手の心を的確に抉る毒舌術や煽り術ばかり鍛えられている気がする。
  • 信条は『絶対正義』。どこその海賊漫画の海軍みたい。
由比ヶ浜結衣

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 卒業文集で書いた将来の夢は『卒業してもみんなとずっと友達!』と書いたらしい。それに対して平塚先生は、そういうことを書いた女子とは卒業以来一度も会うことがなかったらしい。
  • 将来のために努力していることは『自分の意見をちゃんと言えるようにすること!』。空気を読めすぎるというのも問題なのかもしれない。
  • 信条は『みんななかよく』、彼女一人が頑張ってもどうしようもないことだと思うのだが。
平塚静

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 誕生日は非公開。おそらく誕生日を祝われてもむなしくなるだけだから、言いたくないのだろう。
  • 特技は格闘技、パンチのキレは一介の女性教師とは思えない。
  • 趣味はドライブ、ツーリング、読書(漫画、ハーレクイーンの小説)。ハーレクイーンはアメリカの出版社の名前である。ロマンス小説を専門に出している。
三浦優美子

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • カーストのトップに君臨、つまりはクラスの女王様である。金髪縦ロール良きかな。
  • 由比ヶ浜結衣の友人。かなり強気な性格である。
  • 葉山隼人に対して好意を抱いている。葉山隼人に関しては、彼のエピソードで紹介していきたい。
材木座義輝

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 厨二病を煩い続ける八幡の親友(自称)。体育の授業で行われる「仲良しでペア組んで!」という悪魔の儀式がきっかけであるらしい。
  • ライトノベル作家を目指し、作品を書いている。奉仕部にてボロクソに叩かれたように、お世辞にも面白いとは言えないらしい。
  • 彼が名乗る剣豪将軍の設定は、室町幕府十三代将軍の足利義輝をベースに構築されており、歴史上の義輝は武勇に秀でた剣豪としても有名だった将軍である。彼が主役として描かれた小説としては、『剣豪将軍義輝』(宮本昌孝著)がある。
白刃剣閃の幻影虚無 ~黒橡篇~

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 材木座が持ち込んだライトノベル。ジャンルは学園異能バトル物。
  • 日本のとある地方都市を舞台にして、夜の闇の中で秘密組織や前世の記憶を持った能力者たちが暗躍し、それをどこにでもいる普通の少年だった主人公が秘められた力に目覚めて、ばったばったと薙ぎ倒していく一大スペクタクル。
  • ルビは小さすぎて読めなかった。だがおそらく幻影虚無はナイトメアだろう。

注目すべきポイント

熊になりたい

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

 『野生動物の生態』というテーマに関して、人と動物の生態を対比させることで説明する見事な(?)作文である。それに熊のイラストもめちゃくちゃ上手い。

いつの間にか、群れたくないから群れることのない熊になりたいという結末に辿り付いてしまっているし、孤高にかっこよさを感じる所はぼっちを正当化しようとする魂胆が見え透いていて、冬眠できることを素晴らしいと表現する辺り、引きこもりたいという願望を隠しきれていない。

群れるのは弱いから……厳しい自然で生き残る知恵と言ってあげて欲しい。それに弱者間にも強弱の差があるだろうし……。

ちなみに熊もうなり声やハミングなどで他の熊とコミュニケーションを取るようである。熊社会においても、面倒くさい人間関係のようなものがあるのかもしれない。どんな生物に転生しようとも、その先には動物固有の苦労というものが存在するのであろう。

結衣と優美子

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

学校に関わらず、大きな集団があればそこに細かなグループが生まれ、固定化されていく。まれに比企谷八幡のような一人グループもいるが気にしてはいけない。

由比ヶ浜結衣が所属するグループは、三浦優美子と葉山隼人を筆頭として、海老名姫菜とその他男モブ(戸部、大岡、大和)である。それぞれメイン回があるので、そこで説明を書いていきたい。

今回メインとして描かれているのは、由比ヶ浜結衣と三浦優美子である。上記画像を見て貰っても分かる通り、どうにも由比ヶ浜と優美子の間には険悪な雰囲気が漂っているように思われる。

その理由は……

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

雪ノ下と弁当を食べる約束をしていたから。

……気を遣い合った結果、一言を言い出すことができずにいる由比ヶ浜結衣。それに対して苛立ちを隠しきれない三浦優美子。

友達同士だからといって何でも許されるなどということはないだろう。親しい者同士であれば気を遣わないなんでことはない。

ブログ主的には、優美子の「結衣のためを思って……」という台詞がかなりいやらしいと思う。こんなことを言われては、言い返すということが悪いことのようになってしまうではないか。結局の所、結衣のためと言いながら自身の利害から発言をしているのである。

雪ノ下登場

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

あまりに遅い由比ヶ浜を呼びに来た雪ノ下雪乃。それぞれ属性の違う女王同士の一騎打ちの幕開けである。

……その対決は『人心掌握術』を身につけようと努力して、その方向性を間違えてしまった末に、他人の心を抉ることに特化してしまった雪ノ下雪乃の勝利であった。二人とも対決という意識は全くもってなかっただろうが。

過程はどうであれ、由比ヶ浜結衣と三浦優美子は元の関係に戻れただろう。奉仕部としての依頼があった訳ではないが、由比ヶ浜結衣は言いたいことが言えるようになった上、二人の問題まで修正してしまったと言えるだろう。

材木座登場

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

 八幡の親友である材木座義輝が奉仕部へと襲来である。奉仕部に来たからには、何かしらの依頼がある訳だ。

その依頼の内容は『書いた小説の感想を聞かせて欲しい』というもの。友達がいないから読んでくれる人がいないのである。ネット上に挙げろという意見も八幡から出たが、よほど面白いかしなければ感想を書いてくれる人はそういないというブログ主の経験談をここに記しておく。

こうして由比ヶ浜と雪ノ下と比企谷は、分厚い素人が書いたライトノベルを読み進めることになる。由比ヶ浜は読んでいないが、他の二人は何だかんだで真面目に読んでくれていたらしい。

感想会

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

 膨大な付箋をはっ付けてまで読み込んでくれた雪ノ下雪乃の感想は、『つまらない』という辛辣で分かりやすい感想。誤字脱字の指摘から、ヒロインが急に脱ぎ出す展開に疑問を提示する。まぁ、ラノベを読んでいると「なんでこいつのことを好きになったんや……?」とか、「なんで急にちょっとエッチなシーンが入ってくるんや……?」とか疑問に思うことが多々あるが、「まぁ、いっか」と気にしない心を持つことが大事だと思う。

由比ヶ浜結衣は読んでいないので、『難しい漢字一杯知ってるね!』という小学生みたいな感想。ちなみに、難しい漢字を一杯使った読者に優しくない作品はブログ主的に好きではない。

比企谷八幡は『どの作品をパクったの?』という感想。オマージュではなく、参考にしたということでもなく、パクったという点がポイントである。パクった作品はバレないとお思いの方、読む人が読めばすぐに分かってしまうので辞めた方が良いとだけ言っておこう。

最後に

ブログ主もブログのみならず小説を書いてネットに投稿していたり、文学フリマに同人誌を制作して販売していたりする。なので義輝の作品を読んで貰うという喜びは、良く理解できる。連絡のカテゴリにて書いた作品だったり、文学フリマの話だったりは書いているので暇だったら見て欲しい。

もし感想貰えたら泣いて喜ぶので、感想は常時お待ちしている。

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