「わたしたちの田村くん」「とらドラ!」「ゴールデンタイム」を執筆した竹宮ゆゆこ氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。
竹宮ゆゆこ作品について
「わたしたちの田村くん」という田村くんが二股する話でデビュー。軽快な文章で二股の恋愛を描き上げた力量は流石と言わざるを得ない。
その後、「とらドラ!」という顔が恐い竜児と、喧嘩最強の手乗りタイガーこと逢坂との恋愛を描いた名作ラブコメ。こちらも軽快な文章ではあるが、背後に漂う修羅場の雰囲気と、取り返しのつかない状況へと向かって行く展開が読者の心を掴んだ。アニメ化まで果たし、結末や竜児の両親のエピソードに補完を加えたストーリーとなっている。
特徴として修羅場な関係性と恋愛模様を描く作品が多い。最初は軽快な文章でその関係性を隠しているが、段々と明らかにしつつ後戻りできない状況へと追い込んでいく展開が上手い。みんな良いキャラである分、心が痛い。
わたしたちの田村くん
中学三年の進路調査書に「故郷の星へ帰る」と書いた不思議少女・松澤小牧。チョコを投げて窓を粉砕させた学年随一の美少女・相馬広香。いずれも風変わりな女子二人と、空回りしながらも奮闘しながらも同じ時間を過ごしていく田村くんによる恋物語。
とらドラ!
目つきが悪い普通の男子高校生・高須竜児は、ちっちゃいながらに凶暴な ”手乗りタイガー” と出会い、ひょんなことから彼女の秘密を知ってしまう。アニメ化もされた名作ラブコメの金字塔。