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【アニメ】「神達に拾われた男」第九話【感想・解説】

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2020秋アニメ化リスト

 

まず最初に

あまりに題盛況すぎて、開店初日から人員不足に悩まされることとなった『バンブーフォレスト』。さっそく商業ギルドに顔を出し、雇える人材を紹介して貰うこととなりました。とはいっても、十一歳の少年の下でスライムと共に働くことができるかと言われて、働ける人材というのは少ないようです。

それにしても殺し屋と似た雰囲気を持つ日本人って何なんですかね。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 殺し屋の隠し武器を見抜いた十一歳の元日本人。
  • 地球の神によって、殺しや盗みといったあらゆる犯罪の才能を与えられており、一歩人生を踏み外していれば最悪の犯罪者になっていてもおかしくなかった。神としてはそっちの道を歩んで欲しかった節もあるが。
  • 暗器に関しては、地球で父親に嫌という程にたたき込まれた過去がある。暗器から身を守るためには、暗器のことを知るしかないという理屈のようだ。「狙われる機会ないだろ!」と思われるかもしれないが、彼は実父に、家の中で良く狙われていたので慣れているようだ。
フェイ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • ジルオール帝国から逃げてきた元暗殺者。
  • 十五人程度なら一、暗闇に紛れた闇討ちで殲滅できる程の実力者。追跡と隠密ならばリョウマよりも上である
  • 殺し屋の仕事の一巻として、リーリンとは父と娘であるように演技をしている。その歴は相当に長いため、もはや本当の親子のような関係となっている
リーリン

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • ジルオール帝国から逃げてきた元暗殺者。
  • 物心ついたころから施設に入れられ、暗殺者としての特訓を受けて才能を開花させた。殺し屋になれなかったものは生きることもままならないような国であったため、彼女は運が良かったといえる。
  • フェイは本当の父親ではない。仕事の一巻で家族であるように振る舞っていた。しかし、彼女には両親の記憶はないため、フェイが本当の父親のようなものであろう。
バンブーフォレスト

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • ギムルに一号店を開店した洗濯専門店。クリーナースライムを用いているため、水を使わず、乾燥させる時間もかからないため、短時間かつリーズナブルな金額を実現した。
  • 真似をして洗濯専門店が林立することになるが、クリーナースライムを持っていないため、どんどんと潰れていくことになる。そらそうだ。
  • 二号店もすぐに建つことになる。新キャラが大量に出てきて、ややこしくなるのでアニメではやらないと思っているが。
ジルオール帝国
  • フェイとリーリンさんの母国。とても物騒な国で、国交もほとんどない。
  • 一人の絶大な戦闘能力を持つ人族が興した国とされているが、詳しい経緯を示した歴史的資料がないため謎が多い。そのためか内乱で分裂したそれぞれの勢力がそれぞれの歴史を語り、自らが帝国全土を治めるべきであると主張している。
  • フェイとリーリンは国の南側一帯を治めるウィン家に仕えていた。ウィン家は捨てられた子供を施設に集め、教育を施して暗殺者に仕立て上げている。リーリンはそんな施設出身者の一人であった。

注目すべきポイント

バンブーフォレスト大盛況

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

 バンブーフォレストは初日から大盛況であった。理由については第八話の記事で説明したが、追加でいくつか理由を言及しておく。

  • ギムルは鉱山の街

ギムルは鉱山によって栄えた街で、鉱山で働く多くの労働者が住んでいる。また、冒険者ギルドがあるということもあり、落ちにくい汚れで困っている人も多かったため、多くの人が詰めかけることとなった。

  • 多くの固定客

原作においては、待ちの警備兵が三十五人分の洗濯を定期的に頼みに来たり、血の汚れがつきやすい肉屋など、かなり今後も安定して来てくれるであろう固定客の存在が描かれている。リピーターの存在というのは、とても有り難いのだ。

となると、今後も客の数は増え続けることが予想される。そのような店をリョウマを除いた二人の店員だけで回すことなど不可能だ。現状、カルムとカルラには休憩の一つすら与えることができていないのだし。そこで商業ギルドに頼んで人員の補充を行うことに。

商業ギルドでの人材募集

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

商業ギルドでは冒険者としては働けない人達が仕事を求めてやって来て、そういった人達に仕事を斡旋する業務も行っている。バンブーフォレストですぐに働くことができるように最低限の算術は扱えるものを集めてもらい、この中から雇いたい人材を選んでいく。

しかし、バンブーフォレストは十一歳の少年が店主で、スライムが同僚として働くことになるという一風変わった店である。その情報を知っただけで、数多くいたはずの人達が次々と抜けていき、残ったのはたったの二人だけ。

二人はフェイとリーリンといい、ジルマールという国から来た商人なのだという。争いにより危なくなったため逃げ出してきたが、その際に持ち金のほとんどを奪われてしまった。そこで金を稼ぐために鉱山で採掘仕事をしていたものの、落盤でフェイの右脚が折れてしまい働けなくなってしまう。治癒魔法を頼もうにも金がない、治療しようにも時間も金がかかる。そこで右脚が折れている状態でも働けて、宿を提供して貰えて、すぐにでも働くことができるような職場を求めていた……もうバンブーフォレストでしか働けないじゃん……。

……というような話を語ってくれるが、『ジルマールという国から来た商人』というのは嘘である。二人ともジルマール帝国のウィン家に使える殺し屋であった。フェイが身につけた杖と、リーリンが頭に刺した簪が、それぞれ暗器である。

リョウマは皆が待っている室内に入った段階で、フェイとリーリンのことは目につけていたような描写が原作にはある。どうやら二人の殺し屋としての空気を感じ取り、身につけた暗器の存在にもすぐに気付いたようだ。

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
治癒魔法

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ヒールスライム

骨折は(回復魔法の中級)ハイヒール数回か、メガヒール(回復魔法の上級)を一回で完治させることができる。しかし、ヒールを使える魔法使いに頼むにしても無料ではできないようだ。リョウマもヒールは使えない辺り、回復魔法というのは特別であるのかもしれない。

幸いリョウマにはヒールスライムというスライムがいる。つい先日の鉱山での戦いの経験で、ハイヒールが使えるようになっているため、フェイの骨折を治すことはできるだろうと考えた訳だ。原作の描写を見るに、ヒールスライムのハイヒール六回で骨折は完治したようだ。

新たな従業員

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

フェイとリーリンを雇い、店はある程度回せるようになったが、まだまだ足りない。そこで新たな従業員を三人、料理人を一人雇うことにした。前回の反省を生かし、スライムへの抵抗感のない人、十一歳が店主であることを知った上で働ける人を、グリシエーラ自らが選んでくれた。やはり人を見る目はかなりのものなのだろう。

従業員はジェーンとマリアとフィーナの三人。

それぞれまず市村から集団で出稼ぎに来たらしい。村には特産品と呼べるようなものが何一つなく、こうして出稼ぎにくることでしか外貨を入手できないようだ。唯一たくさんとることができる麦を、麦茶にして売り出して村に大きな貢献することになるのだが、そのエピソードがアニメ化されるとすれば二期以降であろう。

料理人はシェルマさん。

初見の食材でも臆することなく調理して、ある程度形にして美味しい料理にしてしまう有能である。

最後に

もう第九話ですが、何とかここまで毎週投稿できています。来期のアニメ情報もチェックしているのですが、記事制作が忙しくなりそうなラインナップだなぁ……という乾燥を抱きました。

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