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【アニメ】「賢者の孫」第六話【感想・解説】

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2019春アニメ化リスト

 

まず最初に

「戦争シーンはもっと入ってくるかな」と思っていたのですが、意外とあっさりと終わってしまいました。帝国軍の無能さはもっと全面に押し出しても良かったと思うのですが。原作だと、帝国軍は途方もない阿呆で間抜けで糞だと分かりますよ。

そして改めてアニメでシンの魔法を見ると、とんでもないことが実感できますね。流石は「賢者の孫」。もはや賢者様は越えているように思いますが、そこは突っ込むべきポイントではないのでしょう。

そして、今回は色々と世を賑わせていたようです。詳しくは後述。

用語・人物解説

シン=ウォルフォード

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 好きな女の子が男にちやほやされたため、地形を変えるほどの大魔法を放つ男。
  • ちゃんとエクスチェンジソードに魔法を付与して、バイブレーションソードにして利用している。青白く光っている理由はよく分からない。多分、かっこいいからだろう。
  • 魔人を単身討伐(RTA)という英雄にしては過小評価されている気がしないでもない。しかし、後々もっと評価されるので期待しておこう。
シシリー=フォン=クロード

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 誰でも分け隔てなく接し、自分の体を張ってでも助けようとしてくれる天使。
  • 可愛いし、天使だし、モテても仕方がない。
  • この時点でシンにデレッデレなので、彼女に好意を寄せる男達が可哀想に見えてくる。
クライス=ロイド

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 金髪碧眼の濃い顔(原作より抜粋)。騎士学院の主席。
  • 腕が太く、王道の騎士のような格好(上記同様、原作より抜粋)。
  • 騎士学院には女性がほとんどいないため、女性耐性はかなり低いらしい。まるで工業大学生だぁ……。
ミランダ=ウォーレス

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 黒い髪のポニーテール(原作より抜粋)。次席。
  • 全体的に固いような印象を抱くらしく(by シン)、腕も筋張っているようだ。
  • オーディションで選ばれたバーチャルユーチューバーが声優を務めた(彼女のチャンネルはこちら:吉七味。 Yoshi Nanami - YouTube)。ちなみにEDも歌って、踊っている。
ノイン=カーティス

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 茶髪で茶色い目(原作より抜粋)、アニメを見る限り黒っぽく見える。
  • 他の人に比べ、全体的に細い印象。どちらかといえば技巧派のようだ。
  • 彼もシシリーにはぞっこんである。
ケント=マクレガー

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 短い金髪を坊主にしたゴリマッチョ(原作より抜粋)。
  • 持っている剣もメンバーの中で一番大きい。
  • 名前をまとめたが、覚えていなくても特に問題はない。
ヘラルド=フォン=ブルースフィア

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 無能の極み。
  • 自分の都合の良い情報しか信じず、自分以外の人間を見下し、臣民を見捨てた糞野郎。
  • アニメを見ても屑だと分かるが、原作だともっと屑なので読んで欲しい。
オリバー=シュトロノーム

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 魔人を生み出す研究や実験を行ったのは、全てこの日のため。
  • 戦争を起こさせ、軍備を全て外に追い出し、帝国を乗っ取ることが彼の作戦。
  • 理由については今後のアニメを楽しみにしておこう。

注目すべきポイント

戦争 帝国側

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

戦争が起きている帝国側の情報と流れをまとめよう。

  • 帝国側の現状

魔物による被害が近年減少したため、魔物の数はかなり減った……という情報が上がってきている。そのため戦争をしている際、人民を守るための軍備は減らしても良いと皇帝は判断した。実際のところ魔物の数は減っていたのだろう。ただしコントロールして、いつでも増やせるため大した意味はない。

また平民達の生活は苦しく、税収はかなり減っていた。そのために何としても王国の土地が欲しかったようだ。

そのために軍備を進めており、その情報は王国にはバレていないと思っていたようだが、実際のところ筒抜けだった。

  • 戦争中

宣戦布告を行っていないために王国の不意を突いたと勝手に判断していたため、待ち伏せに気付くことができず大打撃を受ける。指揮系統は壊滅、何も考えず突っ込むしかできぬ状態に追い込まれ、さらに被害を受けることとなる。

追い込まれ皇帝が憤る中、帝国内に魔物が進行しているという情報が入る。普段であれば人民を守る軍備が配備されていたため問題はないが、それらの軍備も含めて全戦力を戦争に投入していたため甚大な被害を受ける。

原作では人民を捨て進行しようとしたため、さらに被害は深刻となる。仕方ないので帝国に戻ることとなるが、

  • 帝国に戻って

帝国に戻ると国は魔物に蹂躙された後。魔人化した人民達により、やっとのことで戻って来た帝国軍も壊滅させらる。指揮を行っていた皇帝は、オーグの手で殺された。

こうして帝国は滅亡することとなる。

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
戦争 王国側

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

次は王国側の情報について。

  • 王国側の現状

魔人が出現したがシンが討伐したため問題はない。

魔物の数が増えているという報告も上がっていたが、人民の誰も気付いていないため、大きな影響はないと言える。無論、無視はできないため調査は行っていた。

  • 戦争中

宣戦布告なしで進行してきた帝国軍に対して、周辺国に「不当な侵略を受けている」と軍事行動を起こす正当性を訴えてから待ち伏せを行った。

エクスチェンジソードの配備も順当に行われており、戦争を行うという志気も決して低くない。魔法と騎士の連携も取れており、指揮系統も優秀。ただ何も考えず突っ込んでくる帝国軍に対して、正面からだけでなく左右から挟むことで壊滅的な被害を与える。

大したことはしていないが、相手が無能すぎたために普通にしているだけで勝ってしまったようだ。

  • 帝国に向かって

撤退しようとする軍に対して追い打ちをかけようとするも、魔物によって行く手を遮られる。そのまま撤退という案もあったが、帝国内に魔人が出現という情報を聞きつけ、この場で仕留めなければ王国にも被害がでるかもしれないと判断。このまま進行し、帝国軍と共に魔物や魔人を討伐しようとする。

しかし、辿り付いてみれば帝国が滅ぼされ、大勢の魔人が国を支配していた。

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  • 戦争後

オーグ達率いる魔人達が、今後どのようなことをしてくるか分からないため、軍備の増強が必要だと判断。そのための策の一つとして、学院達の教育を戦争で戦えようようなものに特化させることにした。

また、『多数の理性を持った魔人が帝国で誕生した』という情報は、しっかりと国民達にも伝えられている。

騎士と魔法使いの確執

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

教育の一環として、魔法使いと騎士が協力して戦えるようにするための合同訓練が実施されることとなる。しかし、皆乗り気ではない模様。

どうやら騎士達は、魔法学院の面々を『もやし』と揶揄し、同様に魔法学院の学生達は騎士達を『脳筋』と呼んでいるようだ。

一国を滅ぼす魔人が近所の帝国に居を構えたというのに、緊張感がない気もするが、日本も大差ないので突っ込んではいけない。

合同訓練

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 開始前

合同訓練の意義が理解できていない騎士達に対して、「死ぬぞ?」と軽く脅しをかけるシン。彼が言っていることは何も間違っていないのだが、それを煽りと受け取ったのだろう、「調子に乗るな!」と調子に乗っている騎士達。

成績が良いからといって、実践で強いかは分からない。シンはその点、実践で実力を積み上げてきた男だ。魔物討伐の際に油断してはいけないこと、一人では危ないということを知っている。まぁ、シンは一人で倒すのだが。

殿下も魔人という存在を二度も見ているため、膨大な魔力量や強さというものを知っている。騎士達に優しく諭すようなことを言うが、騎士達の考えは変わらないようだ。そこで、一度自分たちだけで戦うように指示をして、騎士達もそれに従った。

  • 戦闘中

魔物化したイノシシとの戦闘。騎士達だけでの討伐に挑む。

イノシシによる攻撃手段は突進だけだが、正面からまともに喰らえば、魔力により硬化した体と力を増した筋肉により、車にはねられたと同等の威力が出る。また肉体が硬化しているため、刃も簡単には通らない。騎士達がその硬さに驚いている最中、シンは「だから美味しくないんだよなぁ」と一人食事のことを考えていた。

流石は野生児、視点が一味違う。

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 決着

シンが一刀両断し、決着はあっさりと付くこととなる。魔法は勿論、剣術もあっさりと敗北した騎士達のプライドはズタボロ。魔物により怪我も負い、肉体的にもかなりの傷を負った。

そんな彼らに優しく接するシシリー。

女性耐性のない男は、少し優しくされただけで惚れるのです。しかも可愛いときたら、むしろ惚れない理由がない。無自覚ジゴロのシシリーはこうして仲間を増やすこととなる。

シンの苛立ち

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

シシリーの気を惹こうと必死になる騎士達の面々。それが面白くないシン。この程度で嫉妬してたら今後何かあったらどうなるのか、あまり想像したくない。

とにかく彼は苛立ち、魔物が大量発生したと聞いて、意気揚々と大魔法を放つ。地形が大きく変わっていることは、アニメを見て貰えば分かるだろう。魔物がたくさん出た程度では、シンは殺せないのだ。

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
ED

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最後に

戦争描写に関しては、原作を読んで補完しないと分からないことが大分多いように思う。また、たくさんの名前持ちのキャラが出てきているが、自分の中でキャラクターとの一致が行われにくい。

理由を考えてみると、「主人公が台詞で名前を呼ばない」のだ。全て心の声――つまりは一人称で「この人はこうだ!」と語られるため、主人公との関係性はどうしても希薄に見える。また、出番もすぐに終わるためキャラクターの性格が掴みにくい。

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