工大生のメモ帳

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【SF】おすすめラノベシリーズ五選!【少し不思議】

科学が発展した今もなお、不思議な世界観の物語は多くの人に愛されています。今回はSF要素に重きを置いてライトノベル作品を選定。

偶然にも全て完結している作品となっています。また、短い巻数でまとまっている作品ばかりとなりました。狙った訳ではなかったのですが、手を出しやすい『おすすめ作品達』となったのではないでしょうか。

次読むライトノベルを選ぶ際の参考の一つにでもなれば、幸いです。

 

「ある日、爆弾がおちてきて」

(一巻完結)

“少し不思議な少女” と ”普通の少年” が綴る、不思議で心温まる短編が七つ収録された本作。

『爆弾を名乗る少女が空から落ちてきて、一緒にデートする物語』『阿呆風邪により記憶遡行していく少女と少年の物語』『死者が蘇る世界で、少女と毎日デートする男の物語』『図書室に住まうトトカミと呼ばれる神様のお話』『誰かの人格を乗っ取ることでしか現れない日渡とクラスメイト達の物語』『三時間目だけ窓に現れる少女との物語』『6000000000分の1秒の世界を生きる少女と、それを眺める少年の物語』

……と個性的な短編の数々。どれも構成から設定、どれをとっても完成度が高いというお得感ある本となっています。

自分が書いた作品の感想はこちら:ある日、爆弾がおちてきて 感想 - 工大生のメモ帳

 

「イリヤの空、UFOの夏」シリーズ

(四巻完結)

セカイ系ラノベの金字塔。冒頭、夏休み最後の日、プールでのイリヤとの出会い……日常が非日常に移り変わっていく流れや、少年と少女の命を賭けた逃避行が、類い希な文章力で綴られていきます。

四巻という巻数で、これ以上ないという程に濃く詰め込まれた内容と構成。セカイ系、ライトノベルを語るならば絶対に外せない作品です。あまり多くを語りすぎず、新鮮な気持ちで読んで貰いたいので、説明はこれくらいにしておきましょう。

自分が書いた一巻の感想はこちら:イリヤの空、UFOの夏 その1 感想 - 工大生のメモ帳

イリヤの空、UFOの夏 文庫 1-4巻セット (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 文庫 1-4巻セット (電撃文庫)

 

 

「オリンポスの郵便ポスト」シリーズ

(既巻二巻)

主人公・エリスは火星で働く郵便配達員だった。いつも通り配達を終えて帰って来たある日、クロという改造人間をオリンポスの山頂にあるとされる郵便ポストまで運ぶ任務を受ける。

そこから始まる8635kmに及ぶ冒険物語。旅の過程では、過去の因縁や火星の過酷な環境、2000年に及ぶ戦争の歴史が牙をむき襲ってくる。

この作品の魅力の一つは、丁寧に作り込まれた設定だと思う。2000年という長きに渡る火星開発と戦争の歴史が、作品の重厚な雰囲気を、より強固にしてくれている。良いSF作品でした。

自分が書いた一巻の感想はこちら:オリンポスの郵便ポスト 感想 - 工大生のメモ帳

 

「戦略拠点32098 楽園」

(一巻完結)

宇宙全土を巻き込んだ戦争において、全身を改造された戦士達は、相手が必死になって守っていた星『戦略拠点32098』へと突入。唯一生き残った主人公は、そこで一人の少女と出会い、戦争とは隔絶された日々を過ごすこととなる。

何故、このような星を守っていたのか?

少女は何故、この星にいるのか?

平穏な日々でありながら、どこか切なく、謎に満ちた物語。その背景にある壮大な歴史と設定。個人的にSFの中では一番好きな作品です。

自分が書いた作品の感想はこちら:戦略拠点32098 楽園 感想 - 工大生のメモ帳

 

「紫色のクオリア」

(一巻完結)

「人がロボットに見える」という少女と、彼女の友人達が描く青春、哲学的モチーフの入り交じったSFが、上手く混在した本作。

自分がこの作品を薦める際、「最初はつまらない」とだけ言うようにしています。せっかく面白そうな設定なのに、上手く生かせぬまま進んでいく展開はもどかしさを覚えました。

しかし、物語は中盤から加速度的に面白くなります。これまで語られてきた設定の真意を理解した時、物語は一番面白い時を迎えます。

自分が書いた作品の感想はこちら:紫色のクオリア 感想 - 工大生のメモ帳

 

「涼宮ハルヒの憂鬱」も入れようかと思いましたが、あまりに有名なので除外しました。それにSFかと言われれば怪しいような気もします。どうなんですかね。もしかして「イリヤの空、UFOの夏」もSFに含めにくい?