工大生のメモ帳

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ケモノガリ6 感想

【前:第五巻】【第一巻】【次:第七巻】

※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

殺意を覚えまして

情報

作者:東出一郎

イラスト:品川宏樹

ざっくりあらすじ

 ”クラブ” の上層部が集まる中、楼樹達はブラジルへと向かい、 ”クラブ” に監禁されていた一人の少女を救出する。

感想などなど

ローマでの死闘を生き残り、息をつく暇もなく次の戦場へと向かっていく楼樹一行。彼らにとっての戦いの終わりは ”クラブ” の構成員の全滅であり、まだまだ残りの人数は多い。

そんな中、 ”クラブ” の運営を担っている聖父達(上層部の人たちは自らをそう呼称する)が集う会議の話が挟まれ、彼らが楼樹を潰すために全力を注ごうとしていることが分かります。そんな聖父達は七人存在し、それぞれ特別な名を冠し、一癖も二癖もある顔ぶれです。

 ”無垢” の名を冠するアストライア

説明はいらないでしょう。楼樹と殺し合いをしたいと望む男です。

 ”悲哀” の名を冠するサイクロプス・ジャック

本作初登場。アストライア曰く、「聖父達の中で一番強い」でありただの暴力。

 ”慈愛” の名を冠するゼーレン・オルリック

金髪の男。

 ”勤勉” の名を冠するルシアン・カウフマン

第五巻では少し登場したCIAの主であり、シャーリーの師匠です。

 ”節制” の名を冠するミスター

本来ならば第五巻で選出されていたはずが、賭けで負けて死亡。今回はただの死体として登場します。

 ”謙虚” の名を冠するクレア・ゴットスピード

一見すれば聡明で美しい女性だが、 ”クラブ” の財政管理を担当する頭のネジがぶっ飛んだ奴である。

 ”虚無” の名を冠する

彼こそが ”クラブ” の最高幹部。他の聖父は、彼を楽しませるためだけに動いていることが今回判明します。

……と趣味が良いとは決して言えない名前を冠した上層部との戦いが始まり、一瞬も気が抜けない死闘となるのでした。

 

そんな聖父の中で、今回正面切って戦うこととなる相手は ”勤勉” の名を冠するルシアン・カウフマン、 ”慈愛” の名を冠するゼーレン・オルリックの二人。それぞれについて、もう少し詳しく書いていきます。

まずはルシアン・カウフマン。

彼は第五巻でも少し登場しました。シャーリーにCIAとしての全てを叩き込んだ師匠であり、CIA長官……シャーリー以上の戦闘力に頭脳、諜報員としての技能を兼ね備えた男が、今回の敵として立ちふさがります。

そんな彼との戦いは、これまでの戦いとは打って変わって頭脳戦が主となります。単身CIA本部に乗り込み、ゲームを申し込まれたシャーリーと彼の戦いは、頭脳戦でありながら一瞬も気の抜けないものとなるのです。

その一連のゲーム展開が面白すぎる。かつての師匠に挑み、自分の手の内は全て知られているという絶望的な状況に、全く緊張も動揺も感じさせないカウフマンの圧倒的強者感。

勝てるのか? 負けるのか? と先を読むことのできない展開は必見です。

次の相手はゼーレン・オルリック。

彼に関しては、他の聖父が仕事などの情報を明かされているにも関わらず、後半部まで詳しい情報が明かされません。金髪で、まぁ強いんだろうなぁ、ということしか伝わってこないのです。

なのでここでも、それに従いましょう。

 

そんな聖父達との戦いにおいて鍵を握っているのが、ブラジルで助けた褐色の可愛らしい少女・シャテアです。彼女は過去にCIAの情報を盗み出そうとしてギリギリまで追い詰め(メインの場所にダミーを置くというCIAのズルい戦略に嵌ったため失敗)、ハッカーとしての能力は天才的な少女なのでした。

そんなシャテアというキャラが、物語の面白さを際立たせるアクセントとなるのです。

まず彼女は変態医師( ”クラブ” の会員)に生きたまま解体されそうになっているところを助けられます。そのときから楼樹を「王子様」として慕い、危険な任務だと分かっていながら今後の戦いに参加することを誓いました。

そんな彼女が提示した一つの条件が「赤神楼樹と暮らすこと」

つまり彼女は赤神楼樹という ”ケモノガリ” に恋をしたのです。彼のために危険な任務だろうと行ってやろうと声を大きくしていうのです。そんな彼女の覚悟と思い、戦場での活躍は目を離せません。

 ”クラブ” の強大さを改めて突き付けられ、残っている ”クラブ” の強者たちとの戦いが気になってしまう第六巻も、これまで同様燃える作品でした。

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