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【漫画】ザ・ファブル(2) 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

プロやからな――

情報

作者:南勝久

試し読み:ザ・ファブル (2)

ざっくりあらすじ

ボスからの指令でペットを飼うことになった佐藤兄妹。しかし外出した先々で、彼らを街から追い出そうとする若頭たちに絡まれてしまう。プロとして、人を死なせずに対処するが――

感想などなど

ファブル達は殺し屋のプロであるということは、第一巻で十二分に伝わっただろう。だがその認識は甘い。彼がプロたるゆえんを語るにはまだまだ足りない。

例えば。

ファブルはベットで眠らない。ベットにはまくらなどの上に布団を被せて、人が眠っているように見せかけ、自身は風呂で眠っている。寝込みを襲ってきた敵が、一番最初に狙ってくるのがベットだろうから、警戒する場合はベットに寝ているように偽装した上で別の場所で寝るというのは何かで聞いたことがあるが――常在戦場、常に警戒を欠かさないのだろう。プロだからな――

体力だってそこら辺の輩には負けない。ペットを買うために訪れたホームセンターで、第一巻でファブルを泣かせたキックの人に追いかけられるも、ぶっちぎりで差をつけて走って逃げていく。しかも三階くらいの高さがある橋から、無傷で飛び降りるという荒業まで見せつけ、そのままの足でホームセンターに戻ってくる――やっぱりプロだからな――。

元レスラーの強面の男――これまであらゆる犯罪を犯してきた輩――を五秒で無力化させてしまった。プロやからな――

そんなヤベー奴だと見抜き、街から追い出そうとした若頭は有能なのかもしれない。だがやり方がまずかった。

そんなことがされていると知っていながらも、普通にホームセンターでシロハラインコ属のズグロシロハラインコを購入したファブル。値段はなんと19万円。殺し屋の仕事で金には困っていないのだろう。迷わず購入を決意。

最初はプロからの指令ということもあり、あまり乗り気ではないような様子であったが、インコにカシラという名前を付けて可愛がり、いつも部屋では裸で過ごしているがために陰毛をちぎり取られるファブルであった。こんなん笑うなっていう方が無理だろ――。

 

そんなファブルのキャラクターも魅力ではあるが、妹ということになっている佐藤洋子もまた、強烈な個性の持ち主である。彼女の家に仕掛けられていた監視カメラを見てシコっていた高橋は、若頭に彼女を食事に誘うように命じられる。

その話に乗った洋子は、彼の車に乗って(安い)焼肉を食べる。全く持って楽しくなさそうな様子だったが、第一巻で兄妹で一緒に入ったオシャレなバーに入ってからは様子が一変する。

どうやら彼女、酒に酔ってボロボロの男を可愛らしいと思うような性癖であるらしい。高橋にテキーラを何杯も飲ませ、呂律も視界も滅茶苦茶になって便器に顔を突っ込んで吐くような姿を愛おしそうに見つめている。

彼女との甘い一夜を期待していた高橋は、必死に意識を保とうとするのだが、時すでに遅し。それどころではない。

今後、数多の男がこの女の罠にかかり、潰されることになるのであった――。

 

この作品の独特な空気感を形作っているのが、セリフの端々に入るダッシュ――である――。この記事でも度々使ってみたが、自分の性には合っていないようだ――どうにも書きにくい――でもプロやからな――なんとかしてこの文体を模倣して見せよう――。

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