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【漫画】ディーふらぐ!7 感想

【前:第六巻】【第一巻】【次:第八巻】
作品リスト

※ネタバレをしないように書いています。

ハイテンションラブコメギャグ

情報

作者:春野友矢

試し読み:ディーふらぐ! 7

ざっくりあらすじ

芦花の妹から聞かされた「アレ」の正体を確かめるため、堅次と之江はとある孤島へと向かわされることに。しかし移動中の船で個性豊かな面々に絡まれる過程で負傷してしまう。

感想などなど

炎属性と闇属性を兼任する学園最強の闇こと芝崎芦花。彼女にはサイドポニーがチャームポイントの可愛い妹・芝崎つつじが第六巻では初登場した。これまで芦花の妹が作った弁当を、堅次が食べるという珍事件もあって、妹の存在自体は認知していたが、それにしても似ていない姉妹である。

ただどこか狂気染みた愛情表現は姉妹だからこそ似通っている。そもそも桜でんぶでハートが彩られた弁当を姉のために作り、姉がいつも話している風間を脅すために学校に殴り込み、姉の発言は全て信じて疑わないシスコンぶりは第六巻で嫌というほど伝わった。

そんな芝崎つつじが言っていた『アレ』とは何なのか。

彼女の断片的な話を集めると、『ヤバい』ということしか分かっていない現状であるが、そのヤバいアレに参戦する話がこの第七巻から始まっていく。

ちなみに彼女が言っていたアレというのは、『橋本名選手の冒険離島』のことである。まぁ、名前だけ聞いても何も分からないというのは、『ディーふらぐ!』のあるあるなので気にしてはいけない。

 

『橋本名選手の冒険離島』とは……とある孤島にて開催されるゲーム大会のことを指す。橋本名選手って誰? ゲーム大会って? というような突っ込みを思い浮かべるだろうが、それらは風間堅次……ではなく妹が突っ込んでくれるので安心して欲しい。

我らが読者の代弁者にして主人公・堅次は、そのゲーム大会会場へと向かう船の中で、幸運を吸い取られ不幸になって負傷してしまったのだ。ただ船での移動というだけで、芦花達以上の狂気があふれていて、それに当てられてしまったとでも認識して欲しい。

風間妹の快活な突っ込みによって、物語は進行し、これから波瀾万丈なゲーム大会が催されるのだろうという想像は、橋本名選手が監禁されているという犯罪行為によって覆っていく。

多くの読者が第六巻で語られた『アレ』の正体を知りたいがために、第七巻のページをめくっていくはずだ。しかしその期待が叶えられることはない。ブログ主はこの記事を書いている時点で第十七巻まで読み終えているのだが、結局『橋本名選手の冒険離島』が何だったのかは理解していない。

ただそれなのに先が気になって読み進めてしまうのが、ディーふらぐの魔力なのだろうか。新しく高不動たかという高の系譜を受け継ぐヒロインが追加され、仮面を被って顔は見えないが愛嬌があって可愛いヒロインが追加され、孤島ということだけあって料理に精を出すヒロインズの様子も観測できた。

その彼女達の心を掴む最善の行動をとり続ける風間という男……とても恐ろしい。

 

是非とも高不動という新星の如く現れたヒロインについて語りたい。そもそも女性陣が可愛い漫画であるが、どこか持て余す女が多い作品であった。ヒロイン達に彼氏がいないということに納得できる作品というのも珍しい。

この高不動という女も例外ではなく可愛い。相手の溜息を吸いこむことで相手の幸運を取り込んで自分のものにするという特殊能力者ではあるが、身体能力は一般人レベルというのが安心感がある。

性格も明るく、珍しく普通に会話ができる。それでも女子校生であるが故に、どこか恋には奥手というテンプレ属性がよく似合っている。この第七巻のエピソードでは彼女の魅力は描き切れていない。この続きは第八巻以降で語っていきたい。

いつものディーふらぐであった。

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