工大生のメモ帳

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【漫画】ハナヤマタ2 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

よさこい

情報

作者:浜弓場双

出版:芳文社

ざっくりあらすじ

屋上で密かに練習していた関谷なるとハナ・N・フォンテーンスタンド。しかし、屋上利用の許可を取っていなかったらしく、生徒会に追い出されてしまう。何とか副会長である西御門多美に協力してもらおうとするが。

感想などなど

友人である笹目ヤヤと仲直りし、まぁ、元々喧嘩なんてしていなかったのだが、よさこいがいよいよ本格的に始まっていく……そんな予感で終わってしまった第一巻。第二巻では、これまで何となく距離を取っていたヤヤとハナの距離が縮まるイベント――通称デートが執り行われていく。

デートの始まりは行き倒れていたハナが、ヤヤに拾われるシーンから始まっていく。第一巻にて、なるのストーカーをしていた十分にヤバい奴であったが、第二巻でも自身のキャパシティを越えてしまう行き過ぎた行動力は健在なようだ(ちなみに行き倒れた理由は散策していたから。理由になっていない)。

しかし、そんな底抜けの元気が、ヤヤがハナに対して感じていた冷たい感情を温めていく。なると同じように無理矢理な形で連れられた外だったかも知れないが、気付けばちゃんと冗談を言い合える仲になっている。

こうして何一つ憂慮することなくよさこいに専念できる! ということにはならない。

 

皆さんの学校には屋上はあっただろうか。大抵の場合、ないことはないが立ち入り禁止なのではないだろうか?

これまで当たり前のように屋上で練習していたが、本作の高校も例外ではなく、屋上を利用するにしても許可を取らなければいけない、というルールがあったらしい。道理で屋上を利用している人が、なるとハナしかいない訳だ。みんな許可を誰かが取っているつもりだったということか。それが生徒会にバレてしまい、校内での練習場所をなくしてしまった。

しかし行動力の化身たるハナがこれで止まるはずもない、ただ頭が足りないだけ。

なるの幼馴染みであり、副会長でもあった西御門多美の進言その他諸々により、「よさこい部」なるものを作ることになる。実は前々から作ろうとはしていたようだが、現状、入ってくれそうなメンバーは関谷なる、ハナ・N・フォンテーンスタンド、笹目ヤヤの計三人。

四人いなければ部としては認められず、あと一人が足りない状況。そこで白羽の矢が立ってしまったのが、副会長・西御門多美であった。

 

第一巻は『ヤヤとなるの二人の関係性にハナが入ってくる話』と書いた。第二巻では、『成長したなるが多美の孤独を救う話』となっている。ハナの影響を多大に受け、人を落とす術を身につけてしまったなるが、多美を誘惑する話とも言い換えられる。

西御門多美というのは、金持ちの令嬢様であった。美人で成績もよく、バレエやらピアノやらの稽古に励み、その実力はコンクールで入賞するほどの実力者。その姿はまるで物語の仲のお姫様のようだとなるは語る。

しかし、実際の多美はその周囲の期待やプレッシャー、稽古事で忙しいが故の友人と遊びに行けない寂しいさ、稽古に打ち込む理由である父の想いというものに押しつぶされそうになっている女の子だった。

ハナによさこい部の四人目のメンバーとして「あなたが欲しい」と言われた多美。彼女の心情は華やかな絵とコマ割りによって表現されている。父親にもノリノリで報告したことだろう、よさこい部に入ろうと想うの。と。

しかし、父の言葉は痛烈だった。ピアノもバレエも中途半端で辞めるのか? と。

 

自分が本当にしたいことは何なのか?

好きなものはなにか?

好きなことも何もない、空っぽな人間なんているはずがない、とブログ主は思っている。それは過度な期待なのだろうか。自らの欲求に正直に生きるというのも、必要なスキルなのかもしれない。

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