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ヴァルプルギスの後悔 Fire2. 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

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戦いの狼煙が上がった。

情報

作者:上遠野浩平

イラスト:緒方剛志

ざっくりあらすじ

霧間凪と冥加暦……避けられない運命である二人の魔女の戦い。巻き込まれていく人々。それも全て決められている運命なのか。戦いの行く末とは。

感想などなど

ただでさえ複雑な物語は、さらに混沌となっていきます。しかし、二人の魔女――霧間凪と冥加暦が運命付けられた戦いをしているという大筋が分かっていて、『霧間凪はその運命を理解していない』ことと、『冥加暦は霧間凪(=炎の魔女)を倒そうとしている』ことを押さえておけば理解に問題はないはずです。

と言いつつも。これまでの作品の登場人物達が出てきて、それぞれが思い思いに行動するため、物語は複雑となり、人によっては混乱する原因となるのだろう。しかも厄介なことに、それぞれが物語の根幹にしっかりと関わるような役割を持っている。物語の解説をするとすれば、誰一人として欠けることはないはずだ。誰が何をして今何が起きているのか? 順番に整理していかなければいけない。

そんな第二巻で追加されたキャラはこちら。

スプーキーEを殺したMPLS能力者・飛鳥井仁。

ビートのディシプリンの主人公であり、外国に行っていたビート。

ビートの隣につきそう浅倉朝子。

何度も言うが、それぞれがしっかりと役割を持っている。ポッと出てきて死んでしまうような『いらないキャラ』ではない。それぞれが主人公として個別に作品が描けそうな濃い背景に物語を持っている。是非とも、それぞれのキャラが登場した作品を読み返して貰いたい。また新鮮な気持ちで本作を楽しめることだろう。

 

とりあえず、一巻で起こったことを整理しておきたい。

まず一つ目『冥加暦はジィドとパールと共に日本にやって来た』

目的は炎の魔女だろう。どうやら自分が置かれた運命というものを、しっかりと理解しているらしい。そして、勝つための策も考えてるようだ。

次に二つ目『リキ・ティキ・タビの反射の能力を、織機綺が受け継いだ』

どのように受け取ったのかは一巻を読み返すとして、結果だけを見るとこういうことである。『リキ・ティキ・タビ』は魔女を殺すために存在している概念のようなものであり、物語終盤は『炎の魔女』と『リキ・ティキ・タビ』が戦っていた訳だ。

さらに三つ目『霧間凪の目的』

当初は薬物の売買を潰すために、村津隆を追っかけていたはずだが、ラウンダバウトを助けたことにより統和機構に首を突っ込んでいく……これまでは敵であった合成人間が味方になったのは、今回が初めて? いや、九連内朱巳が味方として動いてくれることもあったか(実は物語に描かれていない所でも、霧間凪をサポートしていたことが今回判明)。

これらが進展していくこととして、

『冥加暦とジィドとパールが日本で作戦を進めていく』

『能力を受け継いだ織機綺が敵と戦っていく』

『霧間凪が統和機構と敵対を強めていく』

この三つがFire2.における大筋の展開と言えるでしょう。

 

”険悪な六人”

”鏡なき反射”

”虹がふたつ”

この三つの台詞が、冒頭で冥加暦によって語られる。どうやら、今後の運命を表している予言のようなものであるらしい。その言葉を聞いていた隆は、まるで操られているかのように台詞を反復する。

本作における影の主役は、村津隆なのでしょう。やっていることといえば地味の極み。しかし、彼が求めているものや理念は誰もが理解できるものであり、他の誰よりも感情移入しやすいキャラクターだと言えます。そんな彼に決定づけられた運命は幸せなのか、不幸なのか。考えてみると楽しめるかもしれません。

そんな彼が三つの言葉の意味を理解した時、戦いはもう既に決着している。物語や設定を理解できたときの驚きは、ブギーポップシリーズならではだと思う。

ただアニメ化は絶対ムリダナ。

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