※ネタバレをしないように書いています。
※これまでのネタバレを含みます。
強者は不敵に笑う。
情報
作者:時雨沢恵一
イラスト:黒星紅白
監修:川原礫
ざっくりあらすじ
第二回スクワッド・ジャムが開催される。
相手は強敵揃い。一瞬も気の抜けない戦場で、ピトフーイを倒すための秘策を引っ提げ、フカ次郎と共に戦場をひた走る。
そんな一刻も早くピトフーイの元へ向かおうとするレンをよそに、恐ろしい強さを見せつけながら、敵チームを壊滅させていく。
果たしてレンはピトフーイを助けることができるのか。
感想などなど
前巻はかなり分厚く370Pほど。今回三巻を読みながら、「あぁ、あれは本の導入にすぎなかったんだな」と思うほどの濃い内容でした。
ピトフーイが銃も使わず体術で複数のチームを壊滅させましたが、あれは所詮烏合の衆。今回闘うことになる相手は一味も二味も違います。
前回第二位の女子高生チームも残っていますし、第三位の車で突っ込んできたグループも残っています。言わずもがなレン達も残っています。
前回大会のファイナリスト達全員が残っているわけです。これは熱い。
互いに前回闘った仲(ピトフーイはいませんでしたが)。どんな武器を使っていたかなどの特徴や作戦はある程度知っていることでしょう。
さて、そんな中で同じ作戦を使って勝てるのでしょうか。
勿論世の中そんなに甘くありません。相手の作戦に対して対策を施し、新たな策を練りに練り、本番に向けて万全の状態で挑んでいることでしょう。
前回の相棒は敵になってしまい、新たに仲間となったまだ戦場にどこか慣れていないフカ次郎と共に闘うレンも無論ピトフーイを倒すための策を考えてきました。
はてさて、戦場では予想外の事態というものがつきものです。
理由は色々と考えられます。猿も木から落ちる的凡ミスかもしれませんし……、
相手が常識を遙かに上回る強さや策を持っているかも知れません。
もしくは超幸運に助けられるかも知れません。
戦場では一瞬の油断が命取りとなります。この物語で描かれる戦場は所詮VRMMOのゲームの世界ですが、例外ではありません。
目まぐるしく状況は動き、読者である我々だって一字一句見逃すわけにはいけません。
……というか目が離せなくなるほど面白いです。いや、マジで。