※ネタバレをしないように書いています。
※これまでのネタバレを含みます。
沈みゆく船内で巻き起こる死闘
情報
作者:時雨沢恵一
イラスト:黒星紅白
監修:川原礫
ざっくりあらすじ
第二回スクワッドジャムから三ヶ月後、第三回スクワッド・ジャムが開催される。
大会の佳境。生き残ったそれぞれのチームから一人ずつ選出され、中央の船へと運ばれていき “裏切り者チーム” という新たなチームとして闘うことになる特別ルールが明かされる。
レン率いる(?)チームからはピトフーイが運ばれていき、レンとピトフーイは再び闘うことになった。
こうして裏切りと銃弾の入り乱れる戦いの火蓋が切って落とされた。
感想などなど
レンと再び闘えると笑うピトフーイと闘わなくていいと思っていたのに闘う羽目になったレン。読み手としては「やったぜ」と拳を握ってしまいます。思い出されるのは第二回スクワッド・ジャム(以下SJ)の最後。生きるか死ぬかの手に汗握るあの戦いがまた見れるのかと期待せずにはいられません。
舞台は沈みゆく豪華客船。思い浮かべるのは超有名映画でありながら見たことのない人が多い映画第一位 タイタ二〇クでしょうか。
徐々に沈みゆく船に過去の歴戦を生き残ってきた強者達が集います。
レンやピトフーイにフカ次郎、Mさんは言わずもがな。
因縁の相手であるJKチーム「SHINC」
室内戦では最強を誇る「MMTM」
マシンガンをこよなく愛する《全日本マシンガンラバーズ》こと「ZEMAL」
第二回SJでは漁夫の利戦法で優勝したプロテクター集団「TーS」
どこが優勝してもおかしくない中、さらに特別ルールによってできた新たな裏切りチームも登場。メンバーには「MMTM」のリーダーや「SHINC」のリーダーとこれまた強者揃い。
これまでの集大成とも言える戦いが繰り広げられていきます。
何度も言うとおり舞台は沈みゆく豪華客船。市街地でもジャングルでもありません。舞台は刻一刻と変わっていきます。
図体の大きなMさんにとって室内戦は苦手。フカ次郎の武器も狭い場所では使い勝手が悪すぎて、そんな時のためのハンドガンは全く当てられないという始末。はてさて彼女たちは戦えるのでしょうか?
しかも相手として立ち塞がるのは、勝つためにはどんな手だって使うピトフーイ。今回もかなりエグい手を使ってきます。
そんなどっかの誰かさんのせいで船の状況は一変する。
船の横っ腹には穴が空き浸水が進み、船は大きく傾く。あぁあ、誰のせいなんだろうなぁ……。
前回はSJではレンとピトフーイには闘う理由がありました。命を救うというかなり大きな目的です。
しかし、今回はどうでしょう。最初このSJに参加したのは「SHINC」のリーダーと闘うという理由があってのものです。レンからしてみればピトフーイと闘う理由はありません。
むしろ「できれば闘いたくない」と考えているくらいです。だからこそピトフーイと同じチームで参加できるというのはとても有り難い話だったのですが、世の中そう上手くいくはずもなく。
再び闘うことになります。これは悲しいんだが、嬉しいことなんだか。そこら辺は読んで確認して下さい。
戦闘シーンは安定して緊迫していて楽しめるものです。ここら辺アニメで動いている所を見たいのですが、二期があると信じてそこに期待しましょう。