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ガーリー・エアフォースⅢ 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

反抗の時。

情報

作者:夏海公司

イラスト:遠坂あさぎ

2019冬アニメ化:第九話第十話第十一話第十二話

ざっくりあらすじ

米軍から突然のお呼び出し。慧とグリペンは明るく気さくで、何処か謎めいたアニマ ライノに出会う。

そんな彼女もチームに加わりザイへの反攻作戦が始まる。

まずは大陸上陸の足がかりとして上海奪還作戦。

果たして作戦は成功するのか。

感想などなど

前回はファントムというアニマが仲間に加わり、無事に作戦を成功させ帰還。慧がファントムに気に入られて終わりました。いやぁ、戦闘機よりも高性能なドーターを指示されながらとは言え、操縦するなんて並の人間にはできないと思うのですが、これは素人考えなのでしょうか。

さて物語はいきなり夢の世界から始まります。そこにいるのは何処か雰囲気の違うグリペン。「正しい選択を、慧」と意味深な言葉を残して夢から覚めます。

この作品全体的に謎が多く、まだ明かされていないことの方がかなり多いです。

まずザイの正体。何処から来て、何故人類を攻撃してくるのか。

その謎について今回少しばかり触れられていきます。ここで大事になってくるのが、ザイから作られたというアニマの存在。彼女たちは人類のために動いてくれているとは言え、元々ザイであるという事実は揺るぎません。

ファントムもいつか人類に反抗してくるのではないかと疑われていたからこそ、あらゆる状態を想定しシミュレートを重ねられ、絶対に人類に逆らわないようにプログラミングされていました。

……結局の所、アニマである彼女たちは信用できるのでしょうか。

プログラミングにはバグがつきものです。しかも相手は謎に包まれたザイであって、自分たちの想像を超える何かをしてくる可能性は十分にあります。

自分たちの完璧だと思った作戦も、あくまで人類の常識内で想定した作戦です。果たして奴らに通用するのでしょうか。

 

通用するかしないかの話で一つ。

人類が圧倒的不利な理由は戦闘機の性能差だけでなく、相手の数が上げられます。相手は無尽蔵に戦闘機の数を増やしつつ、領土も拡大させてきます。そのスピードは正しく人類の常識にはとらわれない物です。

それに対抗……というと違うかも知れませんが、今回は一つの兵器が投入されます。

それが無人機。名前の通り人は乗っておらず、だからこそザイと互角の飛行性能を持たせることができます。

さらに人が乗らないと言うことで圧倒的数の差も多少補うことができます。

……問題は相手の出してくる妨害電波。これをどうにかしない限り使い物になりません。

それもご安心を。相手との戦闘データを元に妨害電波を解析し、相手の位置を割り出して自動で動くのだそう。簡単に言うと「相手の妨害電波から逆探知して相手や味方の位置を割り出して動く」ということらしい。なるほど。確かに良さそう。

さてこのように人類も策を練りに練り、人類の勝利のために動きます。

 

アニマ達が明るく振る舞っているので、絶望感がかなり和らいでいますが、冷静に状況を考えてみればかなり絶望的です。

中国はもう占拠されていますし、前回の作戦が失敗すれば日本上陸も目と鼻の先だったことでしょう。アニマ達が可愛いことだけが唯一の救いです。

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