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【アニメ】「神達に拾われた男」第六話【感想・解説】

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2020秋アニメ化リスト

 

まず最初に

第六話は第二巻の内容をベースとしつつ、少しばかり脚色を加えて完成度の高い脚本となっている。

原作において、バックアップを担うことが多かったリョウマが、先んじて戦っている姿や、原作ではあまり戦闘シーンを拝むことができなかったキャラ達の活躍も見物となっており、良い展開だった。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • スライムに武器の扱いを教えて、一種の兵隊のようなものを構築した11歳。
  • スライムは武器を扱うことはできない、と思われてきたが、簡単な仕事(矢を持って手渡す)であれば、特訓もせずにこなすことができるようだ。
  • 11歳にして独り立ちを宣言し、その言葉通り一財産を築いていくことになる訳だが、それは次話以降で。
ウェルアンナ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 犬人族。
  • かなり頼りになる姉御気質。リョウマの実力というものをかなり認めている。
  • 冒険者ランクはB。
ミゼリア

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 虎人族。
  • 無属性の強化と硬化以外の魔法は使えない。
  • 冒険者ランクはB。
シリア

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 兎人族。
  • 比較的に魔力量は多いが、回復魔法以外は使えない。
  • 冒険者ランクはB。
ミーヤ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 猫人族。
  • 冒険者ランクはB。
  • Cランクの時に家を購入、劣悪で悪臭の酷い家だったため匂いが体に染みつき、それが原因でウェルアンナ、ミゼリア、シリアと組んでいたパーティを抜けている。
サウンドボム

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 大きな音を叩きこむ魔法。
  • 音を増幅させる『ビッグボイス』と、目に見える範囲で遠くに声を届ける『ウィスパー』を組み合わせることで、ブラックベアーという強力な魔獣の鼓膜を破り気絶させたこともある。
  • アニメではケイブバットを殺しているように見えるが、原作の描写を見るに気絶しているだけで、時間が経つと気絶から覚めて普通に動き出すようだ。

注目すべきポイント

鉱山での魔獣討伐依頼

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

第五話にて調査した結果、鉱山に出現する魔獣たちはギルドに依頼して討伐してもらうこととなった。ギルドマスターたちが説明してくれているが、ケイブマンティスやケイブバットなどが出現する。

この依頼に参加したのは総勢264名。6名でパーティを組んで参加することになっている。普通、冒険者というのは数名でチームを組んでいるもので、たった一人で冒険者として行動するリョウマは少数派である。そのことを見越してか、ギルドマスターはすでにリョウマとミーヤ、ウェルアンナ、ミゼリア、ジェフ、シリアでチームが組まれていた。

リョウマを除く全員がBランクであり、たったひとりFランクのリョウマには肩身が狭い……と思われるが、リョウマの実力だけを見れば、少なく見積もってもDランク。皆と違って全属性の魔法が使えるというのも大きなアドバンテージとなる。

ちなみにこの魔獣討伐依頼は、Gランクの冒険者が多い。公爵家からの依頼ということもあり報酬もかなり弾むようだ。しかし鉱山の調査は完全に終わった訳ではなく、危険なモンスターが現れる可能性もない訳ではない……そういった不測の事態に対応するためにBランクの冒険者も参加するようギルドマスターが対処したようだ。

坑道にて

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

坑道ではケイブマンティスが大量に現れたが、Bランクである彼・彼女らにとっては造作もない相手である。原作においては、討伐された魔物たちの遺体を回収し売りさばくことを目的として、Gランク冒険者の少年たち(チームの代表の名前はベック)が後をついて回っていた。その少年たちはその後も度々登場するため、少年関連のその後のエピソードはカットされるのかもしれない。

またケイブバットの群れを討伐する際には、リョウマのサウンドボムという魔法が大活躍する。原作においての初出はここではなく、(第五話で描かれた)エリア達と一緒に坑道に立ち入った際、同じような状況に置かれてサウンドボムを使用した。大した差ではないが、アニメに合わせた改変だろう。

ゴブリンの群れ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

坑道にゴブリンの村が発見された。かなり奥にあったために発見が遅れたようだ。かなりの数がいることが予測されるため(発見時での予測は500匹ほどだった)、Fランクであったリョウマも急遽Eランクとして討伐に参加。追加報酬も約束し、総出で討伐に挑むこととなる。

そしてリョウマの策を取り入れ、土魔法を使い堀を作成、堀の中はアシッドスライムが吐き出した酸で埋めることで罠とする。また放つ矢には全てポイズンスライムの毒を塗り、軽くキズを負わせただけで動きを止めることができるようにした。

戦術的にはただ突っ込んでくるしか能のないゴブリンよりも優位に立ったが、数的には圧倒的に不利。それを補うために途中からスライム達も戦力として戦いに参加させた。作中での描写を見るに、少なくともGランクの冒険者よりも強く、スライムによってはFかEくらいの強さはあるように感じる。

原作ではリョウマは前線には出ておらず、あくまでバックアップに専念していた。最前線にはBランク冒険者であるジェフ達が向かい、ゴブリンキングといったゴブリンの指揮官を担う上位種の出現は、全てが終わったあとに報告を受けた程度にとどまっている。

つまりゴブリンキング(アニメではゴブリンコマンダーか)は原作において名前しか登場していない。またゴブリン相手にサウンドボムは使用していない。強敵への対処は高ランクの冒険者が担っていた。この辺り、ゴブリン討伐のエピソードは原作において、あっさりと描かれていたようにブログ主的に感じたが、アニメではかなり大々的に描き印象に残るように改変されている。

クリーナースライムの活躍

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

ゴブリンとの戦いで使った武具は、汚れや匂いが落ちないということで捨てられることが普通なのだという。しかしクリーナースライムの手にかかれば、汚れも匂いも奇麗におちて、再び着ることが可能となる。

このことに目を付けたのか、ミーナが洗濯屋を開けばと口にする。そのことを実践することになるのは、おそらく次話か? はたまたまだ先か?

最後に

この第六話のゴブリン討伐に関しては、原作を超えたと思う。あとやっぱりBGMがいい。売られねぇかな。

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