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【漫画】ディーふらぐ!4 感想

【前:第三巻】【第一巻】【次:第五巻】
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※ネタバレをしないように書いています。

ハイテンションラブコメギャグ

情報

作者:春野友矢

試し読み:ディーふらぐ! 4

ざっくりあらすじ

大会で起こったチャックボーン事件が原因で、他の生徒がチャックがボーンをマネする者達がたくさん現れたり、風間が高尾のゲーム購入に付き合わされたりと騒がしい日常を過ごす。それに風間妹も巻き込まれていく。

感想などなど

芦花の袋を巡ってのゲーム大会は、とっさの機転により風間が勝利を収めた。王様ゲームという勝者を決めるには無理があるゲームだとしても、どんな手をしてでも勝つという風間の姿勢が、ブログ主的には好感が持てる。

そして平和が訪れたのだった……なんてことはなく、冒頭から風間と高尾が教師に呼び出しを受ける。まぁ、内容は想定できる。放課後にあれほど大きなゲーム大会を開催したのだ。

責任が追及されることは予想……できてなかった。

彼らが呼び出されたのは、ゲーム大会で高尾が起こしたチャックがボーン事件である。

 

チャックがボーン事件を知らないという方に、事件の概要を説明しよう。ゲーム大会に学校指定のジャージを着て参戦した高尾。しかし、ジャージのサイズが小さくなっていた彼女は、自分の胸を無理やり抑え込んでチャックをした。すると、時間が経って耐えられなくなったチャックが破裂し、飛び散った破片が風間の額に直撃し気絶させたというものだ。

酷い(誉め言葉)。豊満な胸がジャージを弾け飛ばすという絵面は衝撃だった。

それだけならば教師に呼び出されるレベルではないのだが、その事件を境にして、自分でもチャックがボーンをしようとする学生が現れたのだ! そのことを重く見た教師陣は、学校指定のジャージを変えるべきではないかと考え、事件の原因である高尾(と風間……いる?)に話を聞きにきた訳だ。

高尾に聞いたところで事件が解決することはないと思うのだが、事件をきっかけにして引き籠りが一人でてきてしまったというのだから、思ったよりも深刻に受けとめるべき……? そんな特殊事例は無視すべき気も。

最後には風間のいかすセリフで幕を閉じることとなる本事件。読み終えた上で、こうして内容を文書化している今もなお、よく分からない事件であった。というか、そもそも事件だったのだろうか……?

その後、高尾と共にゲームを買いに行く話もあるのだが、ただただ高尾のヤバさを引き立たせるヤベー話だったとだけ書いておこう。ラブコメ展開だと思うのだが、ラブ要素が分からなくなってしまうのは、この作品だけだと思う。

 

そんなカオスな学校において、一際ヤバイ奴らが集められたゲーム制作部(仮)に、風間の妹・之江が巻き込まれていくことになるのは、この第四巻からだ。兄と同じようにキレのあるツッコミを操り、手が刺さる硬度の髪を持つという、とてつもなくよく似た妹である。

「さすが妹だけあって見事なツッコミ」というゲーム制作部メンバーの心の声は、珍しく読者とも一致する。そんな彼女もゲーム制作部メンバーの濃すぎる攻撃に合い、「わあああああん おにいちゃーーん!」「スンゴイおっ〇いにふっとばされたー!」という何が起きたか分からないが、犯人が誰かは丸わかりなセリフを吐いて逃げていく。

ここから之江もかなりの頻度で登場し、おにいちゃん大好きっ子として活躍してくれる。そんな之江に対する兄も優しいので、二人の仲の良さが微笑ましい。

そして後半は、之江も交えて、彼女と同学年にして、風間の妹キャラを虎視眈々と狙う水上桜が活躍する話がやって来た。アナザー天神社という歴史がなさそうな神社を舞台に繰り広げられる、 ”幻の水” を求めた争奪戦である。

争奪戦の内容はシンプル。スタート地点から出発して ”幻の水” がある場所に一番最初に辿り着いた者が水を手に入れることができるというもの。正直なところ、何故かその勝負に巻き込まれた風間と之江は、水に興味がないため、やる気も沸いてこない。

しかし、いつの間にか来ていたゲーム制作部メンバー総出で、勝つために力を合わせて、強敵(高尾母)に戦いを挑んでいく。奥義ラブスキップ(仲睦まじい男女がスキップした瞬間は通常風景が花柄に切り替わる現象を利用してジャンプ距離を延ばす)や、秘儀帽子カッターといった新技も飛び出して収拾がつかなくなっていく。

そんな混沌も、締めてくれるショーンコネコネ先生は万能説を提唱したい。いつも通りの安心感がある第四巻だった。

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