工大生のメモ帳

読書感想その他もろもろ

MENU

なれる!SE7 目からウロコの?客先常駐術 感想

ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→なれる!SE 2週間で分かる?SE入門 感想 - 九工大生のメモ帳

仕事場=監獄

情報

作者:夏海公司

イラスト:Ixy

ざっくりあらすじ

社長の横暴により、取引先の常駐勤務となった工兵と立華。

その常駐先はなんと国内最大手のコンピュータ系企業であり、藤崎の古巣だという。超有名企業の常駐ということもあり、どれほどの優遇を受けるのだろうと勇み立つ工兵。

しかし、現実はそう甘くなかった。

二人の前には理不尽で、不自由な世界が広がっていた。

感想などなど

さてやって参りました理不尽ワールド。相変わらず怖い話が綴られております。こんな現実あるんですか? まぁ、あるんでしょうね。らノベと言うことである程度誇張はされているんでしょうが・・・・・・。

今回の舞台は最大手のコンピュータ系企業。工兵達は客先常駐SEとして派遣されます。

客先常駐とは? ざっくり説明すると「派遣や契約社員を会社の業務として依頼し、先方オフィスで先方の人間として客と接する」ということ。スルガシステムは人材派遣の免許を持っていないので、限りなくブラックに近いグレーのお仕事。

もっとかみ砕いて説明すると「数ヶ月あんたの所の社員貸してくれよ」ということ。

恐ろしい話です。しかも今回は重そうな仕事内容。本来受けないはずなのでしょうが、「稼働率100%程度では足りない」と言う社長により、送り出された工兵と立華。

これが地獄の始まり。

 

物語の冒頭。家の鍵やら財布、携帯などを没収される工兵と立華。仕事内容的に企業の情報を扱うので、情報を持ち出せないようにするための対処であるらしい。

いや、そんな情報扱うような仕事を他企業に任せるなよと思いますが・・・・・・。それは置いてきましょう。

オフィス環境はそれはそれは酷い物でありまして、椅子は真面に座れずガタガタ。埃まみれの室内。整えられていないPC環境。休憩時間も制限され、娯楽の一切も排除。

牢獄かな。とりあえず仕事をできる現場ではないことは明らかです。

途中逃げ出す人がいるのですが、まぁそりゃ逃げ出したくもなるだろうなと思います。自分もきっと逃げ出す。いやその前に精神崩壊するかも・・・・・・。

環境がただ悪いだけならば、百歩譲ってまだ許せるかも知れません(嫌だけど・・・・・・)。しかし最悪なのは人間関係と情報伝達。

まず所詮派遣(?)だろという扱い。確かに企業から派遣として送り込まれている訳ですから(法律的には知りませんが)、間違いではないでしょう。しかしだからといって休憩も何もかも制限されるのは、まず人として扱われていない気がします。

次に情報伝達。派遣として扱われると言うことは企業の重要な情報を扱えません。これは致し方ないと言えば致し方ないのですが、仕事に必要な情報すらも開示しないというのは、もうちょっと柔軟に考えられないのでしょうか。

 

あまりに酷い環境の中、次々と人が倒れていく地獄絵図。まさかの無駄にタフな仕事人間、室見立華もその中の一人に・・・・・・。

さてさて桜坂工兵はどうする。

ここでポイントとなってくるのは「何故これほどまで環境が酷いのか」

理由は色々あるでしょうが、簡単に言ってしまえば大企業の闇であり、人の性が巻き起こした事件。そんな誰もが触れたくないと思うような企業の闇に、桜坂工兵はバッサバッサと切り込んでいく。

精神論ではなく、情報と戦略でねじ伏せていく様がかっこよすぎる。

 ↓次巻の感想はこちら

www.kurobook.net