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【漫画】よふかしのうた6 感想

【前:第五巻】【第一巻】【次:第七巻
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※ネタバレをしないように書いています。

今日に満足できるまで夜ふかししてみろよ

情報

作者:コトヤマ

試し読み:よふかしのうた (6)

ざっくりあらすじ

吸血鬼になることへの戸惑いを乗り越えた夜守コウと、コウに惚れさせて吸血鬼にさせようと決意を固めた七草ナズナ。残された時間は10ヶ月、それまでに恋を成就させることはできるのか。

感想などなど

第五巻については語りたいことがたくさんある。ネタバレをしないという縛りで何とか抑えているが、語れるならば一コマ一コマを切り出して語ったって良い。ただそれでは面白くない。

スズシロハツカが男だと判明した第五巻。

普通に半裸シーンが描かれ、一瞬思考が停止する。女性らしい特徴がなくて、男性の象徴がある。服を着れば女性にしか見えない。それら一連の驚きは、ネタバレをされていては楽しめない。

……第五巻を読まずして第六巻の感想記事を読み、彼女が彼だと知ってしまった者には謝罪しよう。ちなみに第五巻には読むべきシーンがたくさんある。コウに可愛いと言われてガチ照れする七草とか、コウと七草のキスシーンとか、とかとかとかとか……。

まぁ、五巻まで読めということだ。

……さて、第五巻まで読んできてくれただろうか。次の話に進もう。

 

皆さんは東京に憧れを抱いたことはあるだろうか。

東京で生まれ育った者からしてみれば、憧れも糞もないであろう。自分が住んでいる場所に憧れているといわれても意味が分からない。

田舎で生まれ育った者からしてみれば、見上げるようなビル群や、蚊柱に当たるよりも人に当たることの方が多い都会に憧れることは必然。かくいうブログ主も都会に憧れていた者の一人だ。まぁ、人混みってキツいな……満員電車とか酔うし……と色々経験したが。

さて、コウの住んでいる場所はそこそこ田舎である。ただ電車で東京のど真ん中、人混みにぶつかるという辺り、田舎よりも都会より。ちなみに本当の田舎は集合住宅なんかないぞ。

しかも中学生にして馬の骨(平沢進のファン)で、大分マシになった(?)がひねくれた考え方をしていたこともあり、『理由もなく東京に憧れるをやってるやつらがムカつく』とまで言ってのけた。この辺り、夜守コウという男の人間性が良く現れている気がする。

そんな夜守コウが東京デビュー(七草と一緒)。

目的は『世の中の恋愛している人達』を見て姿勢を学ぼう――ナンパや路チュー、援助交際が横行する東京にて、恋愛というものに向き合う姿勢を学び取り、自分たちの関係性に組み込もうという訳だ。なんと勉強熱心な二人なのだろう。決して野次馬ではない。これは勉強だから仕方がないのだ。

そこでの学びについては、第六巻でまとめられているので履修しておくこと。ここはテストに出る気がする。

 

色々あった五巻で、もう一つ語らなければならないことを忘れていた。夜守コウの数少ない友人であるマヒルが、星見キクに恋をして、このキクさんが実は吸血鬼で、彼は彼女に血を吸って貰って吸血鬼になることを決意した。

正確に言うと、第五巻では吸血鬼であることを明かされただけで、決意を固めたのは第六巻なのだが、細かい違いは気にせずに。とにかくマヒルも吸血鬼になることを決意したというのが重要だ。

二人は「どっちが吸血鬼になるか競争だ」と軽口を叩けるくらいには、吸血鬼という存在を身近に感じていた。憧れとはまた違う、非日常への期待ともまた違う。この二人のこれからにも注目したい。

注目したいことと言えば、第六巻では探偵・鶯アンコが本格的に絡んでくる。具体的には、メンヘラさんが殺されかけた。コウ達の目の前で、ナイフでめった刺しにされながら拷問を受ける。この程度では死なない、と探偵は語る。

吸血鬼の殺し方は本当にあるのだ。

それを回避するためにも、七草ナズナは本田カブラが働いている病院へと向かった。ちなみに本田カブラのナース服がエッチだったことを、最後に報告しておこう。

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