工大生のメモ帳

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【漫画】ハナヤマタ6 感想

【前:第五巻】【第一巻】【次:第七巻】
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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

よさこい

情報

作者:浜弓場双

出版:芳文社

ざっくりあらすじ

ハナも戻って来て、夏祭りという大きな舞台も無事に終えることができた。しかし、その達成感と、先輩達が一年後には卒業してしまうという事実に気付いてしまい、どこか燃え尽き症候群にかかってしまった関谷なる。彼女を元気にしようと、部員総出で色々と企画するが。

感想などなど

何かをやり遂げた後は、燃え尽きてしまうことは珍しくない。皆さんも、何か一つくらいは思い当たることがあるだろう。

関谷なるは、夏祭りでのよさこいという大舞台を無事に終えたことによる安心感その他諸々により、燃え尽き症候群と化していた。なにをするにもやる気が出ず、ただ呆然と虚空を眺める様は、薄幸の美少女と言えなくもない。どうでもいい話だが、関谷なるは可愛い系だろうか、美人系なのだろうか……。

そんな本当にどうでもいい話は置いておくとして。

とにかく関谷なるは燃え尽きていた。それを端から見る面々からしてみれば気が気でない。「学校来なくなっちゃうかも」という心配は行き過ぎかもしれないが、懸命に彼女を励まそうとする様は何とも微笑ましい。

しかし、関谷なるの心情は複雑だった。

何かをやり遂げたことによって心にポッカリと穴が空いてしまったような感覚に加え、常磐真智や多美姉さんといった先輩方との別れが、着実に近づいてきていることに気がついてしまった。なにせ二人は三年生、卒業は間近に迫っていると言っていい。

あと少ししか、このメンバーで活動ができない。寂しさと燃え尽きのダブルパンチを食らったわけだ。そんな寂しさを破壊してくれたのも、またこのメンバーなのだから、やはりこの部は良い部なのだと思う。

あとみんなの浴衣が可愛い。

 

そして無事に吹っ切れて元気になった関谷なる。思い出作りの一環として始まった合宿。ここでは、みんな大好き百合の嫉妬を見ることができる。

常磐真智と関谷なる、という一見すると似合わないように見えた二人が、仲睦まじくイチャイチャとする様を(オノマトペでイチャイチャと書かれる程のイチャイチャ)、外から眺めることしかできないヤヤと多美。そのどちらにも加わることのできないハナの胃が痛む。

楽しい合宿になるはずが、どこかに妙な溝がある。

それを見かねた沙里先生は、珍しく教師っぽい有り難い話をハナにしてくれた。彼女曰く、ハナが日本にやって来た頃の不安と、みんなが抱えている不安も一緒なのだと。みんながみんな、仲良くなれるようにするには、ハナが成功した方法と同じことをすればいいんじゃない? と。

なるほど、いいかもしれない。

ということで行われるのが、抽選で選ばれたカップル同士で合宿先である箱根を回るという企画を立てる。

……ん? 沙里先生の助言は一体どのように、どうして生かされたんだ……?

そしてくじ引きで決まったペアは、

『ハナ&タミ』

『なる&サリー』

『ヤヤ&マチ』

ふむ、微妙にこれまで関わりのなかった者同士が見事にペアになっている。どうでもいいですが『なる&サリー』の語感好き。

こうして一気に関わりを持つことのなかったキャラ同士の絡みというものが、同時進行で描かれていく。便利な設定だな、というメタ的な読みをしてしまいがちな自身の思考に反省しつつ、読者としてもキャラクターの新たな一面を見ることができて新鮮だ。

 

ここまでが前半部である。なんということか! とても内容が濃い。いつもこれくらいの字数で感想書き終えているぞ。

そして後半では待望の新入部員がやって来る。なんと二人。

一人はタミの幼馴染みであるらしい十二所わ子。名前間違ってないか数回確認したから合っているはず。すげぇ名前だ。

そして二人目は超問題児の笛田蘭。いや、問題児というよりは性格が面倒くさい? 出会って早々「よさこい部を潰す」と宣う時点で結構アレである。ツインテールのクソガキ感は嫌いじゃないし、水着がお洒落な感じも好き。というかなんでみんなで仲良くプール来てるんだ……。

後半になって新キャラが増え、怒濤の展開と共に新キャラのキャラ付けがなされていく。よさこい部員達よ、クソガキによさこい部としての意地を見せつけてやれ。

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