工大生のメモ帳

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七星のスバル4 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→七星のスバル 感想 - 工大生のメモ帳

現実。仮想現実。人の思い。

情報

作者:田尾典丈

イラスト:ぶーた

ざっくりあらすじ

クライヴが無事に合流し、一大イベント ”フェスティバル” に参加するスバル一行。

競竜に闘技場、チームスポーツからパレード参加まで。いつの間にか貴法やエリシアも巻き込んで楽しむ。一方リアルでは、元スバルのメンバーである希に会うが、六年前の彼女の面影がない、まるで別人のようであった。

感想などなど

さて三巻では旭陽の能力 ”未来視” は、「未来が見える能力」ではなく、「未来を選択する能力」であることがエリシアによって語られます。

他に新しく「《リユニオン》は能力開発するためのゲーム」「リアルでも能力が使えるようになる」などなど、衝撃の事実が次々に明るみになり、結果として旭陽が生きているかもしれないという希望が大分見えてきました。

しかしそんな彼女を助けるためには、さらに強くならなければいけないでしょう。敵として現れた超位ギルド ”グノーシス” のメンバーは、スバルを限界まで追い詰めました。今後彼より強い敵が現れたとき、対応できるようにしなければいけません。

そして四巻に続く……。

自分は勝手に「お? ここから修行パートか?」と思っていたのですが、大事なスバルの残りメンバー希の存在を失念していました。彼女をメンバーに引き入れることは、旭陽の願いであり、今後旭陽を守っていく上で必要な存在でもあります。

現実世界で何処にいるかが分かったという貴法の情報を頼りに、咲月と陽翔は彼女の家へ向かいます。

ここで疑問を感じた人がいたら、かなり「七星のスバル」を読み込んでいますね。誇っていいですよ。

何故、貴法が行かない……?

希が貴法に対して好意を抱いているのは、それはそれは明らかに分かりやすく描写されていました。「そうだっけ?」という方はとりあえず四巻を読み進めてください。度々挟まれる過去話を見る限り、希は好意を隠せているようで、まったく隠せていません。

この世界の男性たちは鈍くないと生きていけないのでしょうか。鈍い男性ほどモテるという何か特別な力でも働いているのでしょうか。

何故、貴法が断ったかと言えば「多分俺は彼女に嫌われてると思うんだよ」

……あぁ、これは末期ですね。遺伝子レベルで浸食がすすんでいます。

傍から見る自分たち読者からしてみれば、笑い話でありニヤニヤできることですが、希からして見れば、相当辛い状況です。自分の好きな相手は、全く自分のことは眼中になくて、旭陽を見ているのですから。

 

今回は恋愛色が大分強めで、荒れ狂うバトル的展開はない。お遊び回……は言い過ぎにしても、息抜きのような穏やかな展開が続いていく。

舞台はVRMMOの世界で開かれるお祭り。

現実世界のお祭りとは違い、ゲーム特有のモンスターを使った賭け事や、凶暴なモンスター相手に戦う闘技場、スキルを駆使して戦うスポーツなどなど。スバルのメンバーは、全力でそれら全てに打ち込みます。

そして迎える最終日。フィナーレを飾るイベントは、

『スイートナイトダンス』

キャッチコピーは、

『神の祝福する聖なる夜に、久遠の愛が育まれる』

原則として男女ペア。男子から女子を誘って二人で踊るイベント。

旭陽と咲月の視線が交錯する。さて陽翔は誰を誘うのか。

 

男女関係ががっつりと描かれるようになってきました。いつまでもこれまでの関係性を続けて、自分の思いを先送りにすることはそろそろきつくなってくる頃合いでしょう。いずれ何かしらの結論を出さなければいけません。

咲月は陽翔が好きで、

旭陽も陽翔が好きで、

貴法は旭陽が好きで、

希は貴法が好きで……。

あぁ……何というか。皆に幸せになって欲しいのですけどね。見逃せない展開が続いていきます。

とりあえず「鈍感は罪」という言葉を陽翔と貴法に送りたい。

 ↓次巻の感想はこちら

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