工大生のメモ帳

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人類は衰退しました4 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→人類は衰退しました 感想 - 工大生のメモ帳

じょおうさま

情報

作者:田中ロミオ

イラスト:山崎透

ざっくりあらすじ

食料危機に陥った私たちの元に、いつの間にか棚に並べられる形で食料が届けられる。その調査を任された私は、怪しげな「妖精社」に乗り込んだ私は意外な黒幕(?)に出会う。「妖精さんの、ひみつこうじょう」

以上に妖精の数が多い、わたしの住む町。その原因はおそらく ”わたし”。左遷される形で島送りにされた私は、妖精さんと共にサバイバル生活を強いられるも「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」

感想などなど

 やって参りました「人類は衰退しました」第四巻。二つの中編で構成されていますが、どちらもブラックユーモア盛りだくさんの話となっています。

前置きはさておき、早速本編に入っていきましょう。

まず「妖精さんの、ひみつこうじょう」

簡単なあらましは「何か勝手に食べ物が棚に入れられてるけど、多分妖精さんのせいだから調査しよう……ということで探索を進めてたら工場を発見いたしました」というお話。工場を発見するまでの、ニワトリを潰して肉にする話や育毛剤(?)らしきもののお話、最初から結論の決まっている会議の話も面白いのですが、メインはやはり工場探検のお話でしょう。

まず工場に入ってエントランスホールから面白いというべきか、ブラックユーモアたっぷりである。何も会社のことを知らない担当者に、前任者が次々と入れ替わっているため引き継ぎは皆無。案内を頼むも全て書類通りの型に嵌まったもの。よく聞くお話です。

まぁ、何とか会社の案内をしてもらう訳ですが、流石は妖精さんのお仕事。喋る食パンに、これまた何も知らない権力大好き工場長。超スピードで作られるために、あまり美味しくない食事の数々。おぉ、社会風刺盛りだくさんだ。

アニメでは食パンが自分を引きちぎり、血(人参ジュース)が飛び散るシーンがありましたね。動くチキン(加工済み)もかなりシュールに描かれていました。

まぁ、アニメを見た人ならばオチもしっていることでしょう。しかし、アニメだとちょっとオチが弱すぎる気がしたので、断然原作の方が面白いです。

 

次に「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」

まずここで妖精さんの重要な性質が一つ判明します。それは「あまりに数が多くなりすぎると鬱になる個体がでてくる」というもの。うーん、まぁ、人も例外に漏れずな気もしますが。

そして、これは妖精さんの性質と言うべきなのでしょうか。わたしちゃんがこの街に来てからと言うもの、街には妖精さんの数が爆発的に増加しているのだという。まぁ、これまで散々妖精さんにお菓子を上げたり、事件に巻き込まれたりしてきたので、その影響なのでしょうか。よく分かりませんが、妖精さんが増えているというのは数字からしても明らか。

妖精さんが増えすぎることによる悪影響を鑑みて左遷されるわたしちゃん。理不尽な気がしますが、これも全て人類のため。

と思いきや無人島に流されているのという緊急事態。もうよく分かりません。

かくして(どういうわけだか)始まったサバイバル。妖精さんならまだしも、わたしちゃんには厳しいお話です。

まぁ、そこは流石のわたしちゃん。ドSの気があるのか、女王様としての素質があるのか。妖精さんに進んで国作りをさせて、自分は豊かな豪遊生活。そこには、一国の繁栄と衰退の歴史があるのでした。

改めて妖精さんの凄さを思い知らされる回でした。遺伝子操作もお手の物、核を使ったエネルギー開発までやろうと思えばできる(わたしちゃんに止められて)という。

ここでもブラックユーモアは盛りだくさん。麻薬を作り出した妖精さんは追放され、無駄なモニュメントを大量に制作する妖精さんや、何事にも印鑑を欲しがる妖精さんなどなど。上げていけばきりがありません。

誰かブラックユーモア集まとめてませんかね……まぁ、まとめるよりも読めって話か。