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【漫画】寄宿学校のジュリエット7 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

禁断の恋

情報

作者:金田陽介

出版:講談社

試し読み:寄宿学校のジュリエット (7)

ざっくりあらすじ

林間学校で決着をつけることになったジュリエットと蓮季の結末を描いた「露壬雄とジュリエットと蓮季Ⅱ」東和とウェスト両国の大臣が学園視察に来ることになり、それの案内をする「露壬雄と双子Ⅰ」「露壬雄と双子Ⅱ」何か様子がおかしいジュリエットの変装したジュリ男とのデート「露壬雄とジュリ男」学園祭の準備に励む露壬雄と、実行委員長のサイベルとの一騒動を描いた「露壬雄とサイベルⅠ」「露壬雄とサイベルⅡ」露壬雄と一緒に学園祭を回ることになった手李亞は、一つ覚悟を決めていることがあって……「露壬雄と手李亞と学園祭Ⅰ」「露壬雄と手李亞と学園祭Ⅱ」ジュリ男のことを疑っている丸流が真実を知ってしまって……「露壬雄と丸流とジュリ男Ⅰ」

感想などなど

「露壬雄とジュリエットと蓮季Ⅱ」

互いに露壬雄のことを思いすぎたが故に、喧嘩することとなったジュリエットと蓮季。蓮季の言い分としては、付き合っているのに冷たい態度ばかり取って、自ら誘うようなことをしないジュリエットに対する苛立ち、危険な関係を続ける露壬雄に対する心配と苛立ち……などが複雑に入り乱れ、酒により爆発してしまったということなのだろう。

ジュリエットは、蓮季が露壬雄に対して抱く恋愛感情、親友として長い時間を露壬雄と過ごして来た彼女に対する嫉妬心……などが爆発し、蓮季の無茶苦茶とも呼べる喧嘩を買うに至ったようだ。

どっちもどっちで避けられない喧嘩だったのだろう。露壬雄の言葉は無視して、対決で負けた方は、今後一生、露壬雄に近づかないということになってしまった。どちらが買っても露壬雄としては嬉しくないということを、彼女達は気付いているのだろうか?

対決の内容は、林間学校のオリエンテーリングで催されるダリア山の山頂を目指したマラソンで、より早く山頂に着いた方が勝ちというもの。そのオリエンテーリングは、ジュリエットと蓮季だけでなく、丸流やシャル姫、スコットまでも巻き込んだ大喧嘩になってしまう。

二人の対決の決着は如何に? 露壬雄らしい決着の仕方だった……とだけ言っておこう。

 

「露壬雄と双子Ⅰ」「露壬雄と双子Ⅱ」

そんな林間学校を終えて、学校に帰ってみると、寂しがっていた手李亞や胡蝶に捕まり、学校視察にやって来る大臣達の学園案内をすることに。しかしドジっ子の手李亞に、筋肉馬鹿の露壬雄による案内が無傷で終わるはずもなく、大臣がトイレの扉に顔面から突っ込んでいったり、土器を頭に投げつけたりと、一歩間違えずとも殺傷事件になりかねない失態の数々を披露する。

大臣が丈夫な人で良かった。最後頭に包帯巻いて帰って行ったけど。

 

「露壬雄とジュリ男」

そしてなにげに初めてジュリエットに誘われて、デートに赴くジュリ男と露壬雄。何だろう、ジュリエットって男装すると距離が近くなる気がする。可愛い。変な性癖に目覚めそう。

ラストシーンではボーイッシュな女の子っていいなって思いました。

 

「露壬雄とサイベルⅠ」「露壬雄とサイベルⅡ」

文化祭をジュリエットと一緒に廻りたいという願望丸出しな理由で、学園祭の実行委員になった露壬雄(とジュリエット)。しかし、実行委員長であるサイベルに目をつけられて、辞めさせられそうになってしまう。

しかし、ジュリエットと廻りたいということもあるが、それ以上に監督生になりたいという思い(後付け)もあり、何としても実行委員となりたいとして、サイベル先輩と勝負することに。ちなみに何故勝負することになったのか理由はよく分からない。

どこか厳格で恐い印象のあるサイベル先輩の可愛らしい一面をいっぱい見ることができるエピソードであった。

 

「露壬雄と手李亞と学園祭Ⅰ」「露壬雄と手李亞と学園祭Ⅱ」

待ちに待った学園祭が始まるも、ジュリエットと廻る時間がないということになった露壬雄。空いてしまった時間には、手李亞とともに見回りと称してデートすることになった。浮気か? 浮気なのか?

まぁ、露壬雄は手李亞のことを女性としては見ていない。一方、手李亞は露壬雄のことが……本人はその思いを勘違いとして否定しようと必死。そんな意固地を見かねて、露壬雄と手李亞をくっつけようと策を巡らす胡蝶により、事態はややこしくなっていく。

自身の想いを否定しようと必死な手李亞の様子がおかしいと、露壬雄はいつもより妙に彼女に優しく接する。胡蝶曰く「クソ天然ジゴロ野郎」である露壬雄に陥落していく手李亞の様子は可愛らしい。

最初から最後まで、手李亞の可愛さが詰まったエピソードであった。

 

「露壬雄と丸流とジュリ男Ⅰ」

ジュリ男が女だと知ってしまった丸流と露壬雄が喧嘩してしまうエピソード。すれ違いにすれ違いが重なって、これからどうなる! という場面で第八巻へ。卑怯な幕引きである。

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