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【漫画】鬼滅の刃15 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

絶望を断つ刃となれ

情報

作者:吾峠呼世晴

試し読み:鬼滅の刃 15

ざっくりあらすじ

上弦の肆・半天狗を追い詰めた炭治郎たち。しかし同時に、夜明けの時も近づいていた。半天狗の首を斬る一歩手前という時、禰津子もまた日光で焼かれそうになっていた。

感想などなど

上弦の伍・玉壺は、霞柱・無一郎が倒した。彼が過去を取り戻し、「無が無限の無だ」というシーンは震えた。この作者はこういった先の台詞が後に生きてくるような展開が上手いです。

さて、恋柱・甘露寺蜜璃は、半天狗が出した巨大な竜のような化物と対峙していた。こいつは炭治郎たちでは全く手も足もでなかったが、彼女はその独特な剣を用いて奮闘。ただこの竜に鬼のような首はなく、一方的な防戦を強いられることとなる。

彼女が頑張っている間、できるだけ早く半天狗の首を斬らなければいけない。

あと少しというところまで迫った時、熱いドラマが待ち受けている。

半天狗最後の抵抗……といっても猛ダッシュで逃げるだけだが、それがまた厄介極まりないのだ。ただでさえ斬ることの難しい硬い首に加え、その移動速度はかなりのもの。炭治郎が善逸に教えて貰った『雷の呼吸』の使い方をもってして、やっと追いつくことができた。

さらに禰津子の協力もあって追いつくことができた。が、それと同時に地平線の彼方から太陽も昇ってきていた。夜明けである。

このままでは禰津子が死んでしまう。妹を助けるため、半天狗を追う脚が止まってしまった炭治郎。そんな彼を蹴飛ばして、半天狗を追わせたのは禰津子だった。自分が太陽に焼かれるとしても、それでも半天狗を追わせようとした彼女の笑顔が……もう辛い。炭治郎も涙を流しながら半天狗を追った。

最後の最後まで厄介なことに、半天狗の本体はまた隠れていたようだ。なんと半天狗の心臓の中に、本体は潜んでいたのだ。炭治郎の嗅覚がなければ分からなかっただろう。嗅覚ってすごいんやなと感心するのも束の間、心臓にいた半天狗を一刀両断。禰津子という犠牲がありながらも半天狗を仕留めた。

半天狗は最後の最後まで「自分が可哀想じゃないのか」などと言っていたが、生前もそんな感じで殺人・窃盗・詐欺などを行っていたようだ。そんな彼の過去は見開き1ページで、まとめて描かれるのだから驚きだ。

 

こうして終わりを迎えた刀鍛冶の里編。次は柱稽古編へと移っていく。

柱稽古編というのはその名の通り、柱たちが鬼殺隊メンバーを強化するために稽古を付けるというものだ。その過酷さは尋常ではない。

蛇柱・伊黒小芭内の場合は、鬼殺隊メンバーがくくりつけられた柱がいたる所に配置された部屋の中で、その人達を攻撃してしまわないように木刀で戦うというもの。シュールすぎる……。

恋柱・甘露寺蜜璃の場合は、地獄の柔軟を受けさせられる。スク水みたいな服装をして、音楽に合わせて踊ったり、股を限界以上に開いたり(開かなくても力業で開かせる)、体の骨という骨が壊れそうな特訓内容であった。

地獄ではあるが、それくらいすれば強くなれることは間違いない。今まで何故それをしてこなかったのか?

どうやら『禰津子が太陽を克服した』ことが原因であるらしい。

……先ほど禰津子という犠牲があって、半天狗を討伐したというようなことを書いたが、実際に禰津子は死ななかった。太陽の光に照らされて、炭治郎に話しかけてくる彼女の姿は美しい。

炭治郎にとって、その出来事は彼の心を救ったに違いない。だが、『太陽を克服する術を探し続けている』無惨も黙っていない。何とかして禰津子を自分のものにしようと、躍起になる未来が想像できた。

事実、鬼によって起きる事件が、その日を境にゼロとなった。禰津子を巡っての総力戦を前に準備を整えようとしているのか。はたまた別の要因かは定かではない。とにかく時間ができた柱達は、鬼殺隊の戦力増強のため、こうした柱稽古を開いたという訳だ。

第二十二巻のオチとして立ち塞がるは岩柱・悲鳴嶼行冥。彼の特訓も、言わずもがな地獄であることは言うまでもない。しばしの平穏(?)な時間を噛みしめる第十五巻であった。

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