「魚の見る夢」「ひとりぼっちの地球侵略」 「てのひら創世記」を描いた小川麻衣子氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。
小川麻衣子作品について
読み切りを数多く発表しつつ、『ゲッサン』にて連載「とある飛空士の追憶」の作画を担当。その後、「魚の見る夢」「ひとりぼっちの地球侵略」「てのひら創世記」といった作品を出している。絵柄としてはあだち充によく似ていると思う。
「魚の見る夢」では母が死に、父は仕事に没頭して家に帰ってこなくなり、二人で暮らすことになった姉妹の生活を描いている。第一話が姉に首輪をつける妹の話だったり、学校の集会を抜け出して学校の裏でキスをする百合カップルが登場したりと、女性同士の恋愛をがっつり描いた漫画となっている。テーマは「家族の再生」だと後書きで述べているが、ブログ主的にはもはやこれは再構築ではなかろうか? と思ったり、思わなかったり。
「ひとりぼっちの地球侵略」は、高校随一の変わり者・大鳥希に、地球外生命体に襲われたところを救われ、実は彼女がオルベリオ星から来た宇宙人だという話を聞き、悩みながらも彼女と一緒に地球を救うために戦っていくSF作品。大鳥希と主人公・広瀬岬一のボーイ・ミーツ・ガール要素もあり、二人の行動が世界の存続に直結するような内容はセカイ系でもあり、そういった作品が好きな者達にはたまらない作品となっている。
「てのひら創世記」はヤンキー中学生・須崎愛一郎と、JC剣士・柊千絵が剣を交えた瞬間、赤ん坊が産まれてしまう。今しばらく須崎の家でお世話になるよう実家に言われた千絵は、不思議な力を持った赤ん坊の世話をしながら、須崎家での愛一郎との同棲生活が始まる。地球丸という名前の剣、別次元にいってしまったという台詞など、意味深な伏線を散りばめており、それらが回収されていくだろう期待に胸が膨らむ。
魚の見る夢
理由あって二人暮らしする御影と巴は、互いに何かを守ろうと、恋い焦がれて生きていた。
ひとりぼっちの地球侵略
高校に入学する広瀬岬一は、ひどい変わり者である大鳥希に絡まれるという洗礼を受ける。ひどく電波的な彼女の話に、どうにも胸騒ぎを感じていると、謎の生物兵器の襲撃を受けてしまう。
てのひら創世記
ヤンキー中学生・須崎愛一郎と、JC剣士・柊千絵が剣を交えたことで始まる神話。
- てのひら創世記