日常生活において、人の死というものを意識することはあまりありません。人の死体を見るとすれば葬式くらいのもので、目の前で人が死ぬ瞬間というものを見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
しかし、創作において人の死というものは特段珍しくありません。血を流しつつ、腕をもぎ取られつつ……そういった血の匂いが充満するような作品……いうなればグロい作品を集めてみました。苦手な人は手を出すべきではないかもしれません。
「キーリ」
(九巻完結)
霊の見える少女・キーリと、大昔の戦争で作られた〈不死人〉ハーヴェイ、ラジオに憑依した霊・兵長の3人の旅物語。もう終わったはずの戦争による影響が色濃く残り、死の匂いが充満する世界観が魅力です。
ここで注目してもらいたいのは、決して死ぬことのない〈不死人〉の存在です。その名と設定の通り、腕をもがれようが、目玉を抜かれようが、火あぶりにされようが死にません。そんな〈不死人〉の戦闘シーンは血が流れ、体が傷ついていくわけです。
しかし、今回紹介する作品の中ではグロさが一番抑えめと言えるでしょう。
一巻の感想はこちら:キーリ 死者達は荒野に眠る 感想 - 工大生のメモ帳
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「ケモノガリ」
(8巻完結)
人を狩ることを目的に設立された狩猟グループにて、誘拐され狩られる側として参加させられた少年・赤木楼樹は、『人殺し』としての才能を開花させ、狩猟グループのメンバー通称『ケモノ』を皆殺しにすることを決意する。
さて、上記説明を見て貰えば分かる通り、いきなりクラスメイト達が殺されます。しかも笑いながら、楽しそうに殺されていきます。その手段も様々で、銃で撃たれるのは当たり前、首を切られたり、潰されたり、矢で射貫かれたり……巻を進むごとに戦場の規模や、敵の攻撃手段もバリエーション豊富になっていきます。
そんな残酷な世界にストーリーですが、ラストは綺麗に終わりました。名作です。
一巻の感想はこちら:ケモノガリ 感想 - 工大生のメモ帳
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「ゴブリンスレイヤー」
( 巻完結)
ゴブリンを殺し続ける辺境のゴブリンスレイヤー。その名に恥じること無く、彼は今日もゴブリンを刈り続ける。
アニメ第一話のレ〇プシーンは衝撃でした。また注目されていませんが、男性キャラは殺されて食料にされています。そのように自分の欲求の赴くまま人を襲い、残虐の限りを尽くすゴブリンを、無感情に殺していくゴブリンスレイヤー。そんなシーンはグロくもあり、同時に達成感もあります。
一巻の感想はこちら:ゴブリンスレイヤー 感想 - 工大生のメモ帳
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「ダブルブリッド」
(十巻完結、短編一巻)
人とは全く違った遺伝子を持ち、人知を越えた力を持った ”怪” 。異形の姿をしたものは捕らえられ、一見すれば人の姿をしたものは人類に混じって生活していた。そんな ”怪” を取り締まる警察官として、 ”怪” の血を受け継ぐ片倉優樹は危険な任務へと挑む。
この ”怪” という存在は人とは一線を画している。種類にもよるものの、どんな傷も瞬時に癒え、歳を取るスピードも異様に遅い。
そして一番の特徴は――人を喰らう……。
一巻の感想はこちら:ダブルブリッド 感想 - 工大生のメモ帳
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「電波的な彼女」
(三巻完結?)
人の闇をこれでもかと描いたサスペンス。事件の内容、動機、結末……どれをとってもえげつないものとなっている。
特にえげつないのは第二巻「抉り魔」の事件。事件内容を簡単に説明すると、子供を狙って連続で、眼球が抉り出されるというもの……この説明だけでもきついものがあるが、事件の真相はもっと心に来るものがあった。
一巻の感想はこちら:電波的な彼女 感想 - 工大生のメモ帳
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