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【熱帯魚は雪に焦がれる】萩埜まこと作品まとめ【感想リスト】

作者リスト

「熱帯魚は雪に焦がれる」を描いた萩埜まこと氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。

萩埜まこと作品について

『電撃マオウ』で連載されていた『熱帯魚は雪に焦がれる』でデビュー(読み切りは多数、連載としては初)。言い知れぬ孤独を抱えた女子高生、小雪と小夏が、「水族館部」での活動を経て成長していく物語だ。

眉目秀麗、成績優秀な完璧少女の小夏は、ただ普通にしているだけでも完璧を求められることに窮屈さを感じ、自分を解放できる居場所を求めていた。小雪は海外に転勤する父親の仕事の都合で、都会から親戚のいる田舎に引っ越すことになって、誰も知っている人のいない街で生きていくことになった。

そんな二人が出会い、少しずつ孤独を埋め、二人だけの居場所としての「水族館部」が形作られていく。高校の国語で習う『山椒魚』になぞらえた言い回しや、丁寧に描かれる心理描写が特徴的な作品となっている。

ちなみに「水族館部」は愛媛県立長浜高校に実際にある部であり、一ヶ月に一度、本格的なディスプレイを一般公開している。YouTubeでは小雪と小夏もやっていたハマチショー(ハマチに芸を仕込んで輪くぐりなどさせる。可愛い)の様子など投稿されている。作中では小雪と小夏だけだった「水族館部」だが、実際はもっと人気のようだ。

作者リスト:萩埜まことの作品一覧

熱帯魚は雪に焦がれる

孤独を抱えた小雪と小夏の「水族館部」の日常。