「狂乱家族日記」「アンダカの怪造学」を執筆した日日日氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。
日日日作品について
高校在学時に五つの作品で賞を受賞したことで知られ、その作品のジャンルもホラーや恋愛など多岐に渡る。しかもかなり筆が速く、ブログ主としてもタイトルにする作品に悩み過ぎて、長らく日日日氏作品のまとめ記事を書くことができずにいた。というか追い切れていない。
作品の文体は軽々で読みやすいものが多いが、ジャンルによって合わせていることもある。一人称視点であるため、キャラクターごとにも大きく変わり、その特徴の出し方が面白いとブログ主的には感じる。
「狂乱家族日記」では、閻禍の息子・娘達による狂乱家族が、それぞれに抱えたコンプレックスや過去を乗り越えていくファンタジー作品。喋るライオンやクラゲ、女装した男に大量殺人兵器という最早それは家族と呼べるのか? と思われるようなメンバー構成だが、そんな中でも育まれていく家族愛には涙を誘われる。
「アンダカの怪造学」では虚界と呼ばれる異世界に住む怪造生物を読み出して使役する怪造学が発達した世界を舞台に、怪造生物を悪用する人達や、逆に人を困らせるような怪造生物に立ち向かっていくファンタジー。父親が研究の果てに魂をアクセサリの付与させて死んでいたり、母親が廃人となっていたりと、ハードな設定にストーリーでありながら、底抜けにへこたれない主人公・伊依が魅力となっている。
DMMブックス(作者リスト):日日日の作品
ちーちゃんは悠久の向こう
ちーちゃんは歌島千草は小さい頃から幽霊とか妖怪とかが好きな女の子だった。そんな彼女の隣に住んでいた僕は、いつも怖い話を聞かされてきた。高校生になっても、彼女のそんな怖い物好きは変わらず、幽霊を見たいがために奮闘していた。
アンダカの怪造学
虚界の怪造生物を呼び出して使役する怪造学。その学問を専門で学び、怪造生物と人類が友人関係で共存できる世界を目指す伊依の終わりなき探求の物語。
狂乱家族日記
破壊の化身「閻禍」は「1000年後に自分の子供が世界に絶望をもたらす」という予言を残す。そして1000年後、閻禍の子孫と思われる存在を集め、誰が世界に絶望をもたらすのかを調べるために、一緒に家族生活を営む「なごやか家族作戦」が始動した。