工大生のメモ帳

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【さんかく窓の外側は夜】ヤマシタトモコ作品まとめ【感想リスト】

作者リスト

「HER」「さんかく窓の外側は夜」「違国日記」などを描いたヤマシタトモコ氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。

ヤマシタトモコ作品について

執筆している作品は、長編・短編を含めるとかなり多く、その全てに目を通している訳ではないが、かなり小説的な台詞や言い回しが多いという印象を受ける。そんな著作の内、実写映画化からアニメ化までした「さんかく窓の外側は夜」が、おそらく一番有名だ。

「さんかく窓の外側は夜」は、子供の頃から幽霊の類いが見えた三角が、お祓いを生業としている冷川と共に、霊的な存在が起こす事件や、霊能力を持つ人間が起こす事件を解決していくサスペンスだ。

幽霊と聞くとホラー的な要素をイメージするかもしれないが、霊という存在が当たり前のようにいる(=見える)という現象に向き合い方を模索していく生き方に焦点が当たっている。映画、アニメにはそれぞれ良い点があると思うが、きっちり10巻で完結した漫画をおすすめしたい。

「違国日記」は少女小説家・高代槙生が、両親を事故で亡くした女子高生・朝を引き取って一緒に暮らしていく日常を描いた漫画。親戚の集まりで盥回しにされそうになっていた朝を、おしゃれな台詞を吐き捨てて引き取ることにしたシーンは滅茶苦茶かっこ良く、間違いなく名シーンなのだが、家に帰ると掃除・家事がほぼできない口下手な大人だったというギャップにはまってしまう。

主人公である高代槙生は小説家というだけあって、話し方や台詞がおしゃれで記憶に残る。かなり小説に近い漫画という印象を受ける。ちなみにブログ主は、この漫画で盥という漢字を覚えた。

DMMブックス(作品リスト):ヤマシタトモコ

さんかく窓の外側は夜

昔から霊が見えていた書店員の三角は、除霊師の冷川にその才覚を認められ、勝手に相棒として契約させられてしまう。空気の読めない彼と共に、霊が関わる事件の解決に乗り出していく。

違国日記

少女小説家・高代槙生は姉夫婦の葬式で遺児の・朝が盥回しにされているのが見過ごせず、勢いで彼女を引き取ることにした。しかし、彼女はかなりの人見知りであった。