工大生のメモ帳

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【神様のメモ帳】杉井光作品まとめ【感想リスト】

作者リスト

「火目の巫女」「神様のメモ帳」「生徒会探偵キリカ」などのシリーズを執筆した杉井光氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。

杉井光作品について

電撃文庫大賞にて銀賞を受賞した「火目の巫女」でデビュー。その後、かなりの速筆で数多くの作品を輩出した。

特に有名な作品はアニメ化まで果たした「神様のメモ帳」ではないだろうか。口が達者で詐欺師ばりの手法で犯人を捕まえてしまうニート予備軍の高校生を主人公とし、その他魅力的なニート達と共に、難事件に挑んでいく。薬物や援助交際、マネーロンダリングといった社会の闇に切り込んだ事件が多いのも特徴だと言えよう。

「生徒会探偵キリカ」は個性豊かな学生が多いマンモス高校にて、巻き起こる事件の数々を、会計兼探偵役のキリカと共に、これまた詐欺師みたいな手法を得意とする主人公の少年が事件を解決していくハイテンション・ラブコメ・学園ミステリである。そのジャンルの名に恥じぬハイテンションさで、ラブコメで、ミステリである。ミステリ要素を楽しむというよりは、どう解決するかに重きを置いているが。

「さよならピアノソナタ」では、作者がバンドメンバーだったときの経験や、音楽の知識というものがふんだんに盛り込まれ、ただそれらの雑学だけでも楽しめる作品となっている。それに加え、あまりにももどかしすぎる主人公とヒロインとの恋愛模様と、言葉ではなく音楽により思いを伝え合う関係性が魅力的に描かれている。

上記書いたように主人公が事件を解決するための手法は、似たような切り口であることが多い。詐欺師で口が達者であるというのは、杉井光作品における主人公になるための必須技能なのかもしれない。また、内省的であるというのも大きな特徴であるような気がする。

DMMブックス(作品リスト):杉井光の作品

神様のメモ帳

ニート達を統べる《ニート探偵》アリスと共に、謎を解き明かす。情けなくておかしくて、ほんの少し切ない青春を描くニートティーン・ストーリー。

 

生徒会探偵キリカ

生徒会会計・聖橋キリカには、生徒会探偵という別の名前が存在した。彼女と共に学園で次々と起こる事件を解決していくハイテンション・ラブコメ・学園ミステリ。

さよならピアノソナタ

若き天才ピアニスト・真冬と、音楽評論家の息子・直巳は音楽によって惹かれ合い、そして募った想いは勘違いや思い込みによってすれ違っていく。これまで紡がれてきた数多くの音楽が、二人の距離をまた紡いでいく。

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